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ミクコのおばあちゃんストーリー第3弾


第1弾第2弾をみてない人も楽しめますので
どうぞ、ご覧ください。


ミクコのおばあちゃんには唯一、1人だけ友人がいました。
その名も馬場さんです。

ミクコのおばあちゃん…苗字は原。

馬場さん…ミクコのおばあちゃんの2歳下。軽度の痴呆症。家がミクコのおばあちゃん宅と近い。

登場人物はみんなのヒロイン、ミクコのおばあちゃんと初登場、馬場さんの2人です。


おばあちゃんの行動は全て突然です。
その日も馬場さんに突然電話をかけました。

ミクコおばあちゃん(以下お)
「あー馬場さんね、温泉行くばい。準備しんしゃい」

馬場さん(以下馬)
「あら、原さん、すみませんねぇ、今日はちょっと無理なんですよ~」

お「なんば言いようとね?はよ準備しんしゃい」

馬「ですから、今日は無理なんです
なんだか風邪気味なんですよ…体調が悪くて…」

お「なんてね?いいけんはよきんしゃい!12時に私んちにきんしゃいよ」

馬「いや、今日は無」ブチッ

この日もおばあちゃんは、体調が悪いから行けないという馬場さんの言葉を無視し、尚且つ途中で電話を切るというなんとも破天荒な温泉の誘いをしました。

これじゃあ断りたくても断ることができませんね。電話を切られたんですもの。






そして約束の時間になりました。
気の毒な馬場さんは自分の予定を変更し、ミクコのおばあちゃん宅へやってきました。


ピーンポーンピーンポーン

馬「原さーん、馬場です。
原さーん?きましたよー。」


馬「原さん?」


お「あんたは!なんね!あたしゃ寝とったとよ!!
カーッもう、あたしゃ寝とったとに、なんてこんな時間になんね!」

馬「え?寝てらっしゃったんですか?温泉に行くんでしょう?」







お「なんば言いようとね?!あんたは。あたしゃ温泉には行かんばい」

馬「今朝電話で温泉に行こうって言ってたじゃないですか」

お「そんなの知らんばい、なんねそれは。あたしゃ電話しとらんよ!
人ば起こしてから本当なんね、あんたは。」

馬「いえいえ、ちゃんと忘れないようにカレンダーに今日の12時って書いてたので間違いないですよ」

お「あんたボケとんじゃないとかね?
とにかくそんな約束はしとらんばい。帰りんしゃい。あたしゃ眠たかと」

馬「いや、原さんが…

お「まーだ言いようとね?!帰りんしゃい!あたしゃ温泉は好かんとよ!」

馬「あの、うなぎ食べないかと思って、持ってきたんですけど…」

お「うなぎ?!あたしゃーうなぎは好かんとよ!本当、なんねもう帰りんしゃい!うなぎは好かんとよ!」

こうして馬場さんは帰宅させられました。

温泉には誘ってない、温泉嫌い、しまいには電話してないという数時間前とは正反対の言葉だけを並べて、昼寝の邪魔をしたということで怒り、わざわざ体調不良の中ミクコのおばあちゃん宅まで出向き、うなぎの手土産まで持ってきた馬場さんを当たり前のように帰らせました。

こんな破天荒なおばあちゃんが今までいたでしょうか?そうなのです。こんな身近に存在したのです。


一部始終を見て、電話も聞いていたミクコは我が祖母でありながら、むしろ尊敬した、と感服しておりました。

馬場さんには同情しますが、相手はミクコのおばあちゃんです。ミクコのおばあちゃんが電話をしてない、と言ったらしてないのです。



そしてその夜、ミクコのおばあちゃんは再び馬場さんに電話をしました。




お「あんたは何で今日こんやったとね?あたしゃー待っとったとばい」

馬「行きましたよ、原さんが行かない、と言うから帰りましたよ。」

お「なんば言いようとね?あたしゃ待っとったとばい。温泉に行きたかったけど、あんたが来んやったけん行けんやったとばい」


いやもうコントかよ。
そろそろ馬場さんも友達やめろよ。