初めての福山雅治だけど懐かしい 映画SCOOP!感想 | Double Feature

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今、嵌っているもの。
ずっと好きなもの。
思っていること。
考えていること。

映画SCOOP!観てきました。

ネタバレなしの感想です。




「こんな福山雅治見たことない」という触れ込みでしたが、私には逆に懐かしく思えました。

福山さんの「完璧な大人の男性」「エリート」というパブイメは、かなり後期のもので、

ガリレオ以前の役どころといったら、軽薄だけど根は真面目な男みたいなのが多かったです。

ドラマ初出演作では、彼女がいながら出世のために他の女にちょっかいだす役だったり、

「ホームワーク」では、まるっきりヒモ男でした(笑)

その後も「パーフェクトラブ!」や「美女か野獣」みたいに、

軽い、女好き、だけど仕事は出来るというのが鉄板の役柄でした。

それが「ガリレオ」以降は、完璧のイメージがついたけど、

そもそも「ガリレオ」も、“変人ガリレオ”だからね(笑)


というわけで、世間がいうほど意外と思わなかったんですね、今回の役どころ。

むしろ「おかえり」とスクリーンに呟いていました…。


確かにここ数年は、「日本一かっこいい男」的な称号を沢山いただいて、

本人も少し窮屈そうに見えるときもありました。

なんだかんだ言われても、去年の結婚でふっきれたのか、

最近は肩の荷をおろして、自由にやってるみたいでよかったです。




そんな福山さんの新境地の第一作目のSCOOP!

後半のどんでん返しにびっくりしました。

普通の映画なら、報道の道に戻った主人公が再び活躍するラストになるだろうに、

そうはならなくて。そうきたか、そうだよねという感じです。

なにもなさないからこそのリアリティを感じました。

この映画には、ヒーローはいません。

私たちが読む週刊誌の記事の欄外に小さく名前が載る人たちの物語です。

そんなのが載ってるのかも知らないくらいの。

誰もヒーローでないからこそのリアリティがそこにはありました。




映画を見たのは10月2日の日曜日なのですが、もう一度「静に会いたい」思いました。

「福山さんの映画をみたい」ではなく、スクリーンの中にいる「都城静」に会いたいと。



正直、見る人を選ぶ映画だと思います。

福山さんのファンでも、それこそ「完璧な福山雅治」を求めている人には

ちょっと受け付けない類の映画かもしれません。

でも、ショッキングな事件の中にある無常感が、私にはとても印象的な映画でした。

そして、福山さんが「都城静」という人物を、とても楽しそうに演じているのが個人的には嬉しかったです。



最後に、ヒゲのある「福山雅治」はうーんだけど、「都城静」ならOKです(笑)

あと、もう一つ、吉田羊さんとの2ショットがすごくお似合いだったので、

今度、ドラマで夫婦役とかやってくれませんか。

あとあと、野火役の二階堂ふみちゃんが、めちゃくちゃ可愛かったです。