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自分のことは自分で診る、忙しい人のための自然療法
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自然療法と暮らしのお教室 double drops
菊地 裕子 です。

今日はちょっと専門的なお話です。
精油の薬効を考える時は
芳香分子の薬理作用を重視します。
精油はたくさんの化学物質の集合体ですが
芳香分子単体で薬理作用が解明されているものも多いので
その科学分析データを元に
治療のプロトコルを組んでいきます。
ですが、精油はいろいろな成分の集合体。
私たちは
精油から成分を分離して使うことは出来ません。
先日、国際医療福祉大学 薬学部 佐藤 忠章准教授のセミナーで
興味深いデータを見せていただきました。
*αーピネン
*パラシメン
*1.8ーシネオール
*リモネン
この4つの精油の成分を用いた実験です。
*単体の成分のみを取り出して吸入した時の、脳内への移行濃度
*混合物を吸入した後で測った、それぞれの成分の移行濃度
をグラフ化して比べました。
そして、おもしろいことに
1つずつ嗅いだ時よりも、4つ混ぜて嗅いだ時の方が
明らかに、脳内濃度が上がっている成分があるんです。
なんと1,7倍くらい多い。
それは、αーピネン
代表的な森林の香りです。
実験はマウスで行われたので
飼育箱の中の空気に、芳香成分を混ぜて
呼吸させるという形を取りました。
もちろん、単体の成分の方が空気中の濃度は濃いはずです。
それなのにαーピネンは
他の成分と一緒にした方が吸収率が高かった。
興味深くないですか?
投与量と吸収量が比例しないんですよ!
こういうところが
精油を使うおもしろさでもあるのかもしれないな~。
セラピーとはいえ、薬効を求めて使うなら
エビデンスがあることが重要でもあります。
とはいえ精油は自然の物なので
いつも一定の数値の成分が入っている訳でもない。
そこがネックかな~?とも思っていたけれど
目の前にある精油を使ってみて
自分の体の変化を、敏感に感じ取ることこそ
本当の意味での自然療法かもしれないな。
そんなことを改めて感じた次第でした!