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家族の健康を守りたい、おうちセラピストさんへ
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自然療法と暮らしのお教室 double drops
菊地 裕子 です。
アロマをよく使うようになると
「精油でアレルギーを起こすことがある」
という話も耳にするようになるかと思います。
アレルギーとは
もともとの物質自体は毒でも何でもないけれど、
それが体内に入ることによって
体の免疫が過剰に反応してしまって起こります。
だから
あらゆる物質がアレルギーの元となり得るんですね。
それはアロマも例外ではなくて、精油も
アレルゲンとなってしまうことがあるんですよね…
アロマセラピストとしては悲しいことです。。。
精油に含まれる芳香分子の中で、
EUやフランスでアレルゲンとして
規制勧告されているものがいくつかあります。
その中でも日本で流通している精油に多く含まれるのは
*安息香酸ベンジル
ベンゾイン、ジャスミン(Abs)、イランイラン、シナモンリーフ
*シンナムアルデヒド
シナモン
*シトラール
マートル、レモングラス、レモンバーベナ、メリッサ、レモンバーム、柑橘類
*シトロネロール
ローズ、シトロネラ
*オイゲノール
クローブ、シナモン、バジル、ベイ、ローレル
*ゲラニオール
パルマローザ、ゼラニウム、シトロネラジャワ、ローズ
*リモネン
柑橘類、キャラウェイ、セロリシード、ディル、アンジェリカシード、ペッパー、フェンネル、ネロリ
*リナロール
ホーウッド、ローズウッド、コリアンダー、タイム・リナロール、ネロリ、ラベンダー、バジル
これらの芳香分子は、体内に入ってタンパク質と結合した時に、
体がアレルゲンとして認識します。
だから、芳香浴でも発症するリスクはあるんですよ。
「香りを嗅ぐ」って目に見えないから
何の物質も体に入っていないように思いがちですが
小さな分子が体内に取り込まれています。
ただ、香りのセラピーでアロマを使うだけでは
なかなか精油アレルギーまでは発症しないと思います。
やはり精油の分子は塗ったときが
一番、吸収率が高くなるので…
(その他の投与経路は割愛しますね。)
一番アレルギー反応を起こすリスクが高いのは…
精油に触れる機会がもっとも多い人。
アロマトリートメントをお仕事としているセラピストです。
サロンで精油を香らせて
自分の手のひらでトリートメントを行う人です。
だから施術するセラピストさんこそ
最大限に精油のリスク管理をしてくださいね!
アレルギーを発症してしまったら
お仕事を続けることが出来なくなってしまいますから。
海外で精油の重篤なアレルギー症状を示す方々は
原液塗布・飲用を多用している方々が多いようですよ。
防御策としては
手に精油をブロックするような油を塗っておくことです。
もともとトリートメント用には
キャリアオイルに精油を混ぜたものを使っているのだと思います。
その上で、さらに自分の手も保護しておくのがいいですよ。
アレルギーは、自分の体がいつ反応するようになるかわかりません。
気をつけていても、なる時はなる。
(悲しいことに……)
でも
アレルギーは素因があっても
発症しないこともありますから!
やっぱり、ここでも
普段からの体づくりが、もっとも重要になってくる!ってことですね!
きちんと食べて
きちんと眠って
余計なものは体に入れない、近づけない。
普段の暮らしが、あなたの健康を支えています ♪