書評 : 秋元康 「企画脳」(PHP文庫) | DTM

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この本は何回も読んでいるのですが、特に気になって繰り返し読んでいるセクションがあります。

セクションタイトルは『本屋ではいつもとは五メートル離れた場所へ行け』です。


このセクションの中で秋元さんは次のように言う。


■人間は無意識のうちに自分のテリトリーの中で行動しようとする。

■書店に行っても、推理小説が好きな人は推理小説、雑誌が好きな人は雑誌のコーナーと、決まったところに立ってしまう。

■五メートル移動すれば、「シダ科の植物」とか「可愛い赤ちゃんの名前の付け方」といった違うジャンルの本が並んでいる。

■たとえ植物や子供の名前の付け方に興味がなくても、そういう本を試しに一冊買って帰ってくるだけで、全然違う発想が生まれてきたりする。

これらの行動をあえて意図的に行うことで、いつもとは違う環境に自分を置くことができる、と述べています。


僕はよく本屋へ行きます。本屋へ行って立ち寄るコーナーは、ビジネスや小説、雑誌のコーナーであり、それ以外のコーナーへはほとんど行きません。確かに秋元さんの仰るとおり、無意識のうちに自分のテリトリーで行動してますね。

僕はこのセクションを読んだ後、秋元さんの意見に倣って、五メートル移動したところにある本を手にとって買ってみました。

買った本は『建築ジャーナル』という雑誌。

役に立ったかどうかはわからないけど、もし買っていなければここに紹介することはできなかったでしょう。


企画脳 (PHP文庫)/秋元 康

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