ブルックス・ブラザースと言えば、
アメリカ式スーツの雛形を創造したブランドで有名だ。
No.1モデルと呼ばれ、肩はナチュラル、
全体に寸胴で、楽な着心地の
いかにも多様な体型の人々が集う他民族国家らしいスーツだ。
このスーツ、発案というか仕立ての基礎をつくったのは、
欧州から流れてきたユダヤ系移民とイタリア系移民の
テーラーだったそうだ。
さて、そのブルックスにはNo.3モデルというのがある。
こちらは、ボックスショルダーで腰が絞られていて、裾に向かって広がり、
深いセンターベントがある。No.1モデルよりも
フィットしたシルエットで、ボタンは2つ。
実物を見たことはないけれど、時代の端境期に登場したモデルで
いまちょっと気になっている。
当時、ブルックスはBrooks-Easeと称してストレッチ系の
ウール地をスウェーデンから輸入していたようだ。
それも、ちょっと面白い話だ。