二子玉川がものすごい勢いで変わろうとしている。
昔あった、駄菓子屋、貸本屋、銭湯、材木屋、蔵のある酒屋など
風情のある商店街はずいぶん前に消滅した。
遊園地跡にできたナムコの施設もなくなり、
東急の教習所も消えた。町がまるごと消滅した。
かつて二子玉川は、遊園地の町だった。
昭和のはじめは、東京の辺境であり、
多摩川縁には川遊びを楽しむ料亭なども軒を連ねていたそうだ。
自分は二子多摩川園に付帯していた名画座の「二子東急」が思い出深い。
終日客が2~3人しかいない映画館で、ヨーロッパやハリウッドの
名画をゆったり鑑賞できた。映画館横にクルマを路駐して、2時間以上たっぷり
鑑賞して出てきても、駐禁の切符など切られることはなかった。
売店はレトロな雰囲気がステキで、よくポップコーンとコカコーラを買った。
場所は、二子多摩川園の入口より駅寄り、二子玉川駅の出入口を出てすぐ向いにあった。
映画を観たあと、すぐ近くにある銭湯に寄って行こうかと思ったことが何度もあったが、
一度も実行しないまま二十年以上経ってしまった。
もうあの頃の二子玉川の町は、存在しない。何ひとつ残っていない。
