雑誌「Sabra」が10年の1月発売号を最後に休刊(実質的廃刊)するそうだ。
おっさん世代には懐かしい小学館「GORO」の系譜を受け継ぐ雑誌でもあった。
かつて「GORO」という雑誌の影響力は絶大であった。
巻頭グラビアに載る裸の女性たちに世間が一喜一憂した。
いまの世の中からは想像できないほど、「雑誌」というものがパワーがあったし、
未開拓の領域が多かった時代ゆえに作り手も読者も手探りで新しい文化への好奇心を
煮えたぎらせていた。ところが今や「結果が見えてしまった」からであろうか、
あの煮えたぎるような好奇心や情熱が希薄だ。
「あのアイドルの手で隠された向こうにあるものは!」
「あの女優の水着で隠された部分には何が・・・」といったイノセントなもの。
そんなものは今やネットを介せば、簡単に結果が見えてしまっている。
団塊の世代ことベビー・ブーマーのパワーがフェイドアウトしそうな今、
イノセントであるがゆえに持つ好奇心も新しい世代から消えていってしまうのか。
「もうやることがなくなった」と言って加藤和彦さんが死んだが、
雑誌というメディアはこれからどんな役割を持って何をやっていくのだろうか。
とかなんとか偉そうなことを言っても、こういう裸身アイドルが登場するメディアは
種の保存のためにはやっぱ生き続けてもらわないとねぇ。