ジェシカって言ったって、道端ジェシカやジェシカ・アルバじゃあない。
モーリス・シュヴァリエとアンジー・ディキンソン主演の映画「すてきなジェシカ」(62年)。
米・伊・仏合作のとてもとてもお洒落な映画だった。舞台はシシリー島で、いかにもイタリアらしい
陽気でお洒落で人生を楽しむような物語。アンジー・ディキンソンは、まぁ、若い頃は
演技力よりもその美貌でブイブイ言わしていた感じで、こういう作品にはピツタリだ。
オールロケで、すべてシシリーのタグロ村で撮影した映像はいま観てもお洒落。
登場するイタリア男たちのファッションもカッコいい。「LEON」なんか読むよりもずっと参考になる。
女王陛下の007にも出演していたミスター・クラシコイタリアこと
カブリエル・フェルゼッティもラテン男の色香をバリバリに出して活躍。
当時、アメリカ人のアンジー・ディキンソンがあのグリップ・シフトのベスパを
よく乗りこなしたもんだと感心した。
ベスパのフロントに取り付けた籐のバッグがお洒落だった。
そんなアンジー・ディキンソンも今や70歳代後半。月日の流れるのは早いと同時に、
世の中どんどんお洒落じゃなくなっていることを実感せざるを得ない。
某ファスト・ファッションブランドが一人勝ちだそうだが、
こういう映画を観ると、そんな今の時代に溜め息しか出ない。
