今年は世界中の子供たちを夢中にさせた作曲家、バリー・グレイの没後25年にあたる。
ジェリー・アンダーソン製作のスーパーマリオネット作品のほとんどの音楽を
手掛けてきたのが彼である。50年代末の「スーパーカー」からはじまり、「スティングレイ」、
「ファイヤーボールXL5」、「サンダーバード」、「キャプテンスカーレット」、「ジョー90」・・・。
昭和生まれの中高年にはたまらないテーマ楽曲が目白押しだ。
バリー・グレイの作品の中でとくに好きなのが、
この「UFO/邦題『謎の円盤UFO(同じ意味が繰り返されるタイトル)』」だ。
スリリングで、スケールがあって、いま聴いてもワクワクする。
これだけのテーマ曲を書いておきながら、彼が一般映画の音楽の担当したケースはほとんどない。
あくまでもTVドラマ、それも子供向け番組の作曲がほとんどなのだ。
子供向け番組とはいえ、60年代から70年代のポップミュージック・シーンが
変化していくトレンドも巧みに楽曲に取り入れ、
大人が聴いてもワクワクする音楽を提供し続けてきた。
晩年は、英国海峡に浮かぶ島のホテルでピアノ弾きをしながら
悠々自適な生活をしていたという。享年76歳。
没後25周年ゆえか、うれしいことに「バリーグレイ作品集/Stand by for action」の
CDがリリースされている。全40曲。クルマに乗りながら聴いていると、
ヒーローになったつもりでついついスピードを出してしまうから困ったものだ。