Black Tight Killers | Powered by Ameblo              

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Thoughts on living with style.      

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長谷部安春監督が今年の6月に亡くなったので、

追悼上映があり、デビュー作の「俺にさわると危ないぜ/Black Tight Killers」(66年)を観てきた。

長谷部安春監督がメガフォンを取る頃あたりから映画の斜陽が始まるため、

予算や作品にはかつての日活の監督たちほど恵まれていない。

だから、TV作品の方で彼の名前を知った。「西武警察」や「大都会」、「あぶない刑事」など

主にTVドラマで腕をふるった監督ではないだろうか。

さて、監督のデビュー作だが相当「雑でデタラメな007映画」という感じ。

コメディが入ると、東宝の方が俄然うまい。ご本家007映画の「007は二度死ぬ」などは

お金のかかった東宝映画と言われるほど(東宝が全面協力)だし、俳優陣も揃っていた。

一方、日活はというとヒーロー・アクションで稼ぎまくってきたが、アクションコメディとなると

ちょい寒い感じの作品が多くないだろうか。

小林旭にはジェームズ・ボンドのような、スノッブなヒーローはちょい難しかったようだ。

ブラックタイツ団という女性のグループが見せる戦法「忍法ガムガム弾」(ガムを相手の目に飛ばす)、

SEXで男性の秘部を締め付ける「忍法オクトパスポット」など、おバカ映画路線も垣間見せるが、

生半可な処理でそういう面白さが半減してしまっているのが残念。

清純路線の松原知惠子を相手役にもってきたのもミスキャスト。下着一枚で頑張ったが、

東宝ならナイスバディーの浜美枝をもってくるキャスティング。お色気がイマイチ伝わってこない。

こういう中途半端な面がすべてにわたって散見されるけれども、

デビュー作なんで監督ご自身も上層部や関係者との擦り合わせに苦労されたのだろう。

劇中にメルセデスの通称タテ目 W113(たぶん230SLだろう)が

北あけみのドライブでたびたび登場する。

これはよかった。エンジン音はだいぶ違うが新車の状態をスクリーンで見られるのはうれしいものだ。