大した症状では無いんだけど今日は耳鼻科で診察してもらうため病院へ、そしたら待合室のTVで輪島大士の訃報を目にし普通に声を上げてしまったほどに驚かされ…

 

病院内にいた人たちや、各局ニュース番組での受け取られ方はやはり‘相撲界のスーパースター’‘昭和の大横綱’の訃報を悲しむ、という雰囲気でそれは当然なんだけど、古のプロレス者としては元・全日本プロレスの主力レスラーとしての輪島大士に思い馳せたくあり、‘黄金の左腕’というよりは‘ゴールデン・アームボンバー’表記の方に愛着を抱かされもするんよねぇ。あと世代的に大相撲の現役時代よりもむしろ、「とんねるずの生ダラ」時代の方が印象深いほどでもあるしあせる

 

プロレス転向当時、輪島のプロレス参入は一般的なビッグニュースとなったこともあって賛否あり、レスラーとしてデビューしてからもファイト内容には元・横綱という肩書ゆえにシビアな評価だった感もあるけど、個人的には直向きで真摯にプロレスと向き合っている印象だったから確実に五輪コンビよりは好意的に応援したくなる存在だったなぁ~。ただ当時の日本マット界は日本人対決が主流でUWFの方向性が受け入れられていた時代でもあったから、高級車で本場所に乗りつけてきたとか借金の担保に親方株を回しちゃったとか、むしろ角界時代の豪傑な逸話こそ実にプロレス的な魅力に満ちていたあのキャラクターは、もしかしたら平成時代のプロレス風景でこそ正当に評価されたようにも思えて、プロレスに限ってだけは少しだけ存在する時代の違った輪島大士、を妄想してみたくもあり。

 

とは言え、特に日本デビューから天龍革命が勃発する全日本マットでのキャリア1年目の時代は看板レスラーとして活躍し評価されていた印象もあって、日本デビュー戦となったタイガー・ジェット・シン戦、リック・フレアーとのNWA世界ヘビー戦、スタン・ハンセンとのPWFヘビー級王座決定戦など見応え十分の好試合だったからねぇ。あと妙に覚えているのがシリーズオフ中に道場で馬場と特訓したことを受けて、実況アナが輪島のごく普通のチョップや張り手を新たな必殺技として、「名付けて、馬場さんありがとう!」とトンデモな技名称を聞かされた試合もあったことなんだけど汗

 

因みに現実の試合ではないけど、80年代プロレス漫画「プロレススターウォーズ」内に輪島も登場していて、漫画ではクラッシャー・バンバン・ビガロが日本デビュー戦の相手として描かれ試合内容も熱いんだけど、その日本デビューを控えて帰国する輪島のボディーガード役を務めるのが藤波&長州!という展開が絶妙のシチュで、現実世界の出来事に匹敵する思い出の風景でもあるんよねぇ~メラメラ