昨年9月に、AKB・SKE・NMB・HKT各48グループからの選抜メンバーによって東京で初上演され、舞台から伝わってくる期待以上の熱量に感動させられたミュージカル「AKB49」演劇


その再演となる名古屋公演が昨日と今日、今度はSKEメンバー単独による新キャストで上演されたんだけど、今日の公演はライヴビューイングでも中継されることになり迷いなく映画館へ!




キャストは違えどストーリー・演出とも昨年の舞台とほぼ同じ内容なので、ゆえに高評価を得た前回の東京版との比較はどうしても避けられなかったと思うけど、その東京版もライヴビューイング鑑賞した目で観ても違和感ない全出演者の熱演、同質かつSKE独自の気概もダイレクトに伝わってきてまたしても涙せずにはいられない素晴らしい「AKB49」だったわ~(≧▽≦)


前回は宮澤佐江が演じた主人公の浦川みのり、AKB研究生でありながら男子高校生というあの難しい役を見事に成立させた存在感と主役力には本当に驚かされたけど、今回の主役である古畑奈和も違和感のない浦川みのり像を表現してくれて、本来ボーイッシュとはかけ離れてる印象の彼女が冒頭からあんなにも力強く男子役を演じ切ってみせたことにも胸打たれ。


ヒロインの吉永寛子は今回もWキャスト体制で、自分が観た回では北川綾巴が演じたけれども、舞台が進行するごとにヒロイン性が発揮されてゆく綾巴の存在感が、物語の中で成長してゆく吉永寛子の存在感と見事にシンクロしていて、昨年TVで放送されてた‘てんとうむchu!’関係の番組におけるポンコツ綾巴はもはや遠い記憶の彼方へ(^o^;)


そして前回の公演では須田亜香里が役を自身に引き寄る迫力で演じ、原作版とは違った新たな魅力をキャラクターに纏わせたライバルキャラ・岡部愛。今回の公演では高柳明音が演じたんだけど、だーすー版のキャラクターを踏襲しつつより情感の滲み出た岡部愛が表現されていて、物語内におけるヒールからベビーターンへの醍醐味も含めて魅力的なパフォーマンスだったなぁ。


劇中で披露された楽曲もSKE仕様に変更されることなく前回と同様だったけど、曲は一緒でもダンスパフォーマンスの迫力、切れ味からはやはりSKEメンバーならではの独特の魅力が伝わってきて唸らされ。そして前回も今回も、通常のコンサートでは観られないような演出と表現による、このミュージカルだからこそのAKB楽曲の数々が鳥肌立つほどのカッコよさで良かったわ~。


特に「RIVER」と「AKB参上!」、この2曲に関しては「AKB49」版においてオリジナルの曲とは全く別の価値観を有し、凄味すら漂わせているような印象すらあせる


とにかく「AKB49」の舞台からは、出演するメンバーが己の実力以上のものを懸命に振り絞って発揮させている熱が伝わってきて心に響くものがあるし、まさにそれはAKB48が有する特徴と魅力のコアの部分を表現しているようでもあり、それだけに体力的にも相当にハードな舞台だと思うんだけど、今回のSKE単独公演が実現したことで新たな可能性が生じた気もするから、今後も大事に展開していってほしい魅力的な舞台だなぁ。


例えば今後、同じ内容でのNMB版、HKT版、そしてAKB本店版の新キャスト公演なんかは当然、期待したくもあるし…ただ、昨年と今回の充実ぶりでミュージカル「AKB49」という舞台そのもののハードルも相当に上がってしまった、というプレッシャーもありそうだけど汗