絵本作家、佐野洋子のエッセイ。
絵本の世界ではシュールでユーモアがあって、絵のタッチも独特。
エッセイや童話、小説なども手掛けている。
『四歳の頃、つなごうとした手ををふりはらわれた時から、母と私のきつい関係が始まった』
たくさんの作品がある中で、この文章にグッときた。
佐野さんの絵の世界は、幼少期の親子関係
が強く影響しているのかもしれない。
読み進めていくうちに、こんな母親は嫌だと思った。
そりゃあ嫌いになっちゃうよって。
佐野さんはお母さんを愛したかった。でもできなかった。
年老いて呆けてしまった母親の、小さくて冷たいその足をさすった時、
「わァ、すげえ、私母さんの足をさすっている、さすっている、さわっている、さわっている」と心の中がずっと云っていた。
ここはもう泣きながら読んだ!
胸がギュウっとなって苦しくて、でも佐野さんが自分をゆるせることができたんだと感じた。