-神-
人間は神になれるのだろうか。
普通の努力の何倍も努力をしてもなれないと俺は思う。
-だがしかし-
市長になったばかりの小野はそう確かに言った。
「神になる」
と・・・。
小野が言い放った一言に町の皆は凍りついた。
何秒かの沈黙が訪れていた。
そして一人の市民が
「ぷはっ!何が神だ!あんた市長がそんなに偉いと思ってんの?」
小野をバカにした態度でそう言った。
いや、言ってしまった。
だが小野は落ち着いていた。ニヤリと笑い
「お前の言うとおり市長は偉くない。だがそれは世界と比べた時の話だ。この町、砂石町では俺が一番偉いんだよ。分かれバカが」
市長とは思えない口調でそう言った。
さらに
「今から俺の言う通りにしろ!少しでも逆らったら大事な人がいなくなると思えよ」
「まず男は今から1日20時間の労働に営んでもらう。休むのは禁止だ。町が発展していけば金が手に入る。もっともその金は俺がすべていただくがな」
「そして女よ!女は全員俺のだ。毎日俺の身の回りの世話をしろよ。嫌がる態度を見せたりしたら・・・どうなるか分かってるな?」
小野亨・・・想像していたよりヤバイ男だと俺は感じた。
だが俺はここで一つ引っかかった。
確か小野はこう言った。
「世界の神になると」
だが小野は世界と比べたら市長は偉くないとも言った。
・・・何かが引っかかる。
小野の目的は何だ・・・?
何がしたい・・・。
その時俺の携帯が鳴った。
運よくマナーモードにしていたため小野に気づかれることはなかった。
雷十からのメールだった。
メールには想像を絶することが書かれていた・・・。
「小野は過去に世界で有名な研究者の”モーエン・ケイン”と共同であるものを開発していた。だがモーエンが何者かに暗殺されてからは小野一人で開発していたようだ。その開発していたものは・・・」
利来「・・・ロケット・・・だと・・・?」
「何故ロケットを開発していた・・・」
雷十のメールはまだこう書いていた。
「それとなんだが小野亨って名前偽名だったぜ。ホントの名前は」
利来「・・・!」
まさか・・・そんなわけ・・・。
雷十からの情報によれば小野亨は偽名。
ホントの名前は・・・
”前田勘三郎”
利来「前市長の名前だと・・・。どういうことだよ・・・」
この時からだった。
運命の歯車は狂いだしていき
前田前市長の正体と小野の正体、
悪い流れの音はもう
-近づいていた-
