前にも書いたのですが

あの子は貴族という映画が好きで

その後文庫も購入して

映画と原作の世界を

両方堪能した

 

------------------------------

 

 

この映画で一番すきなのは

逸子ちゃんと美紀の対話です

 

 

 

 

それでも目的っていうか?

そのことをしてどうしたいの

 

あ、違います。

2人を対決させようと、か

みきさんを攻めようとかそういうんじゃないんです。

花子って幸一郎さんに出会うの前、

無理して合コンに行ったり

お見合いしたり、かなり焦ってたんですよね。

そこで浩一郎さんみたいな人が現れたから

すぐに結婚決めちゃったんです。

でもああいう男性って

絶対にあるじゃないですか?

女性の問題。

 

今日はね。

 

こんなこと言うのも何なんですけど。

うちの父ってかなりの浮気者で

外に女や子供がたくさんいるんです。

でも母はお金とか対面を気にして

別れないんですよ

それもあって、

私は経済的にも精神的にも

自立していたいし、

結婚してもいつでも別れられる

自分でいたいって思うんです。



いつでも別れられる。自分っていいね

 

でしょ。


浩一郎さんとは

どれくらい前からなんですか?


再会したのは 10 年ぐらい前かな?

10 年付き合ってたわけじゃないの

彼氏がいたときもあるし、

何より向こうが私のこと。

そういう女だって区別してたから

 

そういう女って?

 

都合よく呼び出せる
この間のパーティーだって。

 

そっちなんかホステスやってくれるから

呼ばれただけだし。

ニコニコさせて

空気を循環させてほしいんだろうね。

女をサーキュレーターと思ってんのかな?


あー

本当に攻めないんだね。

 

あ、それは

私が口を出すことじゃないので。

 

それに日本って女を分断する価値観が

普通にまかり通ってるじゃないですか?

 

おばさんや独身女性を笑ったり、

ママ友怖いって煽ったり、

女同士で対立するように

仕向けられるでしょう。


私そういうの嫌なんです。

本当は女同士で叩き合ったり

自尊心をすり減らす必要ない

じゃないですか。

 

そうだね。

 

 

 

いつでも別れられる自分

いいですよね

 

自分の人生の進路を

ちゃんと自分で決められる

 

自分でありたい

 

誰に指図されるものでもない

 

少し前では

こんな考えは通用しなかったけど

今は努力してきたからこそ

自分の道をちゃんと選べる時代になっている

 

 

後半の「女はサーキュレーターかよ!」

という美紀のセリフも好きですね

 

雰囲気づくりとか

空気循環に女性利用する男性ってどうなのかなって

 詳細はこちら 

 建設業界男子優位は消えつつある

 

もちろんこちらが良いとおもって

やることはいいのですし

こっちも利益があればそれも仕事ですけどね

 

でも最近はサーキュレーターも

急に風向き自分で変えて

ハラスメント!コンプラ!という

風も起こしますからね~

 

取り扱いが簡単ではない。
 

--------------

 

過去の記事はこちら

 人を外見と年齢で判断する世の中&女の分断

 

 

書籍の詳細

『あのこは貴族』(あのこはきぞく)は、山内マリコによる小説。

2015年に小説すばるにて連載された後、

2016年に集英社文庫から刊行された 。2021年に映画版が公開

引用のセリフは映画版より。