動物病院の受診を終えて、自宅のゲージの中に白っぽい子猫を入れて、少し目を離したら、なんとゲージから子猫がいなくなっていました。

 

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保護猫活動をはじめたきっかけ〈2〉「動物病院を受診する」

 

玄関も窓も閉めてある、絶対家の中にいることは間違いないから大丈夫と言い聞かせて、あちこち探しました。でも、どこを探してもいません。

 

そのときに「猫バンバン」という言葉を思い出しました。

冬の寒い日、車のエンジンルームに猫が入って暖を取っているかもしれないから、ボンネットをたたいてからエンジンをかけましょう

 

「猫はとんでもない隙間に入り込むことがある」

 

それを思い出してからは、あらゆる隙間を探しました。すると、か弱い鳴き声が。

 

そこは洗濯機と防水パンの隙間でした。

 

もうこうなると洗濯機を傾けて、何とか子猫を引きずり出すしかありません。

 

再び噛まれながらも、何と子猫を救出して、またゲージに入れようとしました。

 

「あれ、おかしいな。ゲージの扉は閉まってる。」

 

てっきり扉が完全に閉まっていないから逃げ出してしまったんだと思いきや、ゲージはしっかりと閉まっていました。

 

深まる謎は置いておいて、子猫をゲージに入れました。

 

そして、この後これを何度も繰り返したんです。

 

何が起こっているのか確かめないと、お互いに安心して眠れないなと思い、ゲージに入れたあとも少し離れた物陰からこっそり観察してみることにしました。

 

そしたら、謎はすぐに解決しました。

ゲージの隙間からすり抜けていたんです。

 

わんちゃん用のゲージだったので、ワイヤーの間隔がちょっと広いんです。

 

慌ててワイヤーラティスでゲージからの脱走対策を施しました。

 

ねこと暮らしたことがないので、そんなこと全く考えませんでした。

 

その日の晩はわんちゃんとは隔離した部屋で過ごしてもらいました。

 

お腹を天井にむけて、あどけない顔で眠る姿に心を奪われて、何枚も何枚の写真を撮ったことを覚えています。

 

そのお腹が冷えてしまわないようにそっとひざかけをかけてあげると、両手をぐーんと伸ばして顔をこすって、また眠り始めました。

 

そのときの可愛さは、言葉には表せないほどです。

 

翌日、家族みんなで話し合って、とりあえずこの子猫にも名前をつけることにしました。

 

さて、どんな名前にしようかな。

 

▶つづく