ある日、伸一が

「お父さん、練習に行こうよ」

と、私を誘いました。

伸一はこのところ前のほうの右サイドのポジションで試合をしています。

サイドでいいボールをもらい、センタリングをあげようとするけれど、上手くあげれなかったから練習をしたい、とのことでした。


私たちはボールを持って近くの会社の駐車場に行きました。休みの日なので、車は一台も止まっていません。

私は中央から右にインサイドキックでボールを蹴って走ります。

伸一はそのボールめがけて走り、直接ゴール方向へセンタリングをあげる練習をしました。

最初はあらぬ方向へ蹴っていたりした伸一ですが、何度か繰り返すうちに上手くボールをあげれるようになって来ました。

「うまいぞ、伸一!」

私は一生懸命おだててやります。

次は来たボールを一度トラップしてからあげるようにしてみます。

私はわざと早いボールを蹴ったり、少しバウンドするようなボールを蹴ってみます。

そのボールをツータッチでセンタリングする練習です。

これが伸一はへたです。

余裕があってボールをトラップするときはいいのですが、基本的に伸一は走りながらボールをコントロールするのがすごくへたですから、ワンタッチ目でうまくボールの勢いを殺せなかったり、あらぬ方向へ行ってしまったりで、無理な体制でセンタリングを上げようとしてミス、の繰り返しでした。

しかしこれも、私がくたびれて動けなくなる頃には、伸一はなんとなくコツを掴んでボールをあげれるようになりました。


そして次の週の日曜日。

伸一はサッカーの試合に出ました。

ポジションは・・・・ 前の週に練習したのとは逆の左サイド。

やっぱり伸一はへたで、うまくセンタリングをあげれませんでした。

というより、そっちのサイドからは、何にも練習しなかったじゃないか!!!

伸一が小学校時代に所属していたスポーツ少年団。

休みの日に、通常の練習とは別に親子で練習をしたり、試合をしたりといったことをたまにしています。

OBの中学生も参加OKということですから、私もOBとなった伸一と共にたまに出かけていきます。


試合をするときは、小学校3年生から大人までが入り乱れてボールを追いかけて走りまわります。

お父さんたちはサッカーをしたくて来るくらいですから、サッカー経験者が多いです。試合開始直後はお父さんたち、強いです。

でも、10分もすれば、走り回っているのは中学生と小学生ばかり。

サッカー経験のない私は、真っ先にゴールキーパーのポジションを取ってしまいます。

そして一生懸命やります。いちようサッカーではないのですが、体育会系のクラブ経験者です。いくら子供相手とはいえ、簡単にゴールは許しません。と思いながら、小学校3年生にゴールを許してしまいます。

くっそー!!

でも、今の小さい子供たちは上手いです。

小学校5年生が伸一たちの6年生くらい。

今の小学校3年生は伸一たちの5年生くらいの力がありそうです。

その子達は平気でボールを持っている大人に突っ込んできます。サッカー経験者のお父さんたちも、軽くいなしてというわけにはいきません。


実は、この3年生たちは、地区の大きな大会で準優勝をしています。今まで大会といえば予選リーグ敗退があたり前だったこのスポーツ少年団で、今の3年生だけは特別です。普通なら野球に行ってしまう足の速い子や運動神経のいい子がみんなサッカーに集まりました。この世代の何年後かが楽しみです。


親子サッカーに戻ります。

伸一はどうも遠慮がちにサッカーをしていました。同じ中学生とボールを取り合うときだけ本気を出しています。

でも、というか、やっぱり、伸一は上手くはないです。おいおい、もっとしっかりやれよ、と言いたくなってしまします。

ただ、パスだけはいいパスを出しています。今の伸一の取り柄といえば、それだけ?

仕方がないかな。


私はといえば、伸一のことをあーだコーダいえるレベルではないのですが。

汗だくになって走り回って、すごくくたびれて。でもすごく楽しくて、また機会があるたびに伸一を引っ張り出して参加したいです。


先日、中学校の新人戦がおこなわれました。

伸一たちの学校は予選リーグを突破して決勝トーナメントまでいけたのですが、上位までいくことはできませんでした。

決勝戦を観戦したのですが、そこまで勝ちあがってくる学校はやはり強いです。

伸一たちの学校は伸一を含め、一年生が何人かベンチ入りしていますが、他の学校ではU-12トレセンで伸一よりうまかった子でさえ、スタンドでの応援でした。

強い学校はメンバーのほとんどが2年生らしく、体が大きい上に、早くて強いので、伸一ではとても太刀打ちできませんでした。(ちなみにトレセンメンバーの半分くらいはクラブチームに所属しているので、中学校の大会には出ていません)

伸一は小学校の4、5年生の頃は背も中くらいから大きいほうだったのですが、今は成長が遅く、一年生の中では小さなほうです。今の伸一では、2年生とやるにはハンデが多すぎます。

残念ながら出場機会も減っています。プレーを見ているとそれも仕方がないかなという感じです。

でも、本人はあまり気にしていないようです。(気がついていない?)

ま、それが伸一のいいところです。少しでも試合で使ってもらえるよう、がんばれ!

前回の話の続きです。


伸一がシュートをした少し後、またチャンスが巡ってきました。

伸一が中央でボールをもらい、、ディフェンダーをかわしながらボールを出す場所を探します。

相手が、2人、3人と詰めてきます。

伸一、正面のディフェンダーの裏にちょんとボールを出しました。

そこへ同じ一年生の子が走りこんでボールを受けると、左右を相手ディフェンダーに挟まれながらもポン、ポンとドリブルをし、シュート!

見事に決まりました。

後半はこの1点だけでしたが、相手からのゴールは許しませんでした。

伸一はほかにも相手をかわして、かわして、センタリングを上げたりと、まずまずよかったようです。

試合は2-3で負けという結果でした。


家に帰ってきた伸一に話を聞くと、相手はとても上手かったとのことでした。

ドリブルやフェイント、パスなど。

私が見ていたのと同じ感想でした。

ただ、上手かったけど、あたりが弱かったので、あまり怖い相手ではなかったと言っていました。

体で当たっていけば、そう簡単にはボールを取られない、逆に体を入れれば、ボールを取るのも簡単だったと。

それでか。

相手のほうが上手いように見えたのに、試合内容が一方的にならなかったのは。(後半も前半と同じような展開なら一方的になっていたかもしれませんが)


というわけで、伸一も身体能力が低くても、それなりにがんばっています。

昨日、他校との練習試合がありました。

どのようなつてがあったのかわかりませんが、地元の中学ではなく、遠くからわざわざバスで試合をしに来てくれたようです。

それじゃあ、ということで、久しぶりに試合を見に行ってきました。

近くの学校も来て、3チームで試合をしました。


見に行ったのは2試合目です。

行ってみると、すでに何人か見慣れた父母の姿がありました。みな1年生でレギュラーとして試合に出ている子の親たちです。

試合が始まりました。

小学校の頃の応援のように、ピッチのサイドに立って大声を張り上げるなんてことはしません。遠くから、ぼそぼそしゃべりながらの応援です。

残念ながら伸一はベンチでビブスを着ています。

試合は、こちらのチームが先取点を入れたのですが、そのあと立て続けに3点入れられて前半が終わりました。

相手はわざわざ遠くから練習試合に来るだけあって、上手いです。パス、ドリブル、フェイント、トラップ。


休みの間、選手たちはベンチの周りに集まり、監督の話しを聞いています。伸一は話しを聞きながらビブスを脱ぎ、体操を始めました。

後半は出してくれるのかな?

試合の後半が始まりました。

伸一は右のフォワードのようです。ちょっときついポジションです。

そう思っていると、早速、中央から相手ディフェンダーの裏にボールが出ました。

伸一、必死になってボールを追いかけていきます。しかし、足の回転は明らかに遅く、斜め後ろから来た相手ディフェンダーに追い越されてしまいました。

「足おっせー」

思わず見ていたお父さんが声を上げます。

うーん。

1対1でボールを追いかけるとなると、伸一にはどうにもなりません。

しかし、密集した中でのボールの取り合いとなると、伸一は上手く足を出してボールをとったりします。

サイドからボールが上がっていくと、伸一も必死になってゴール前に走っていきます。

そして数少ないチャンスがやってきました。

ゴール正面にいた伸一に、後ろからボールが入れられたのです。

伸一、冷静に胸でトラップし、振り向きざまシュート!

伸一の前に相手ディフェンダーが飛び込み、ボールは大きくはじき出されてしまいました。

ああ、惜しい!

ディフェンダーが来るのがもう少し遅ければ、伸一はゴールを決めていたでしょう。

「トラップしなし打てよ」

また見ていたお父さんが言います。

無理無理。後ろからの浮いた球をそのままシュートするなんて芸は伸一にはできません。



伸一が中学生になってしばらくして、U-13のトレセン選考会がおこなわれました。


その前、小6の春休み、サッカーをしていた子達は自主的に集まってサッカーの練習をしていたようですが、伸一はよっぽどの誘いがない限り、自分でサッカーをしに行くようなことはありませんでした。

やがて中学生になり、部活は結局サッカーをすることにしたのですが、一年生が部活に参加するのは5月の半ばからということで、それまでは学校から帰ってきては家でごろごろする生活をしていました。

実は、U-12トレセンは伸一達のチームからは2人しか選ばれなかったのですが、選ばれなくてすごくショックを受けた子もいて、小学校6年生の間、がむしゃらに練習をしていた子が何人かいました。もちろん小学校6年のときの春休みや、中学生になってからも、毎日のようにボールを蹴っていたようです。


新一年生のサッカー部員達はあたり前のように、U-13のトレセンの選考会に行きました。

伸一ももちろん受けに行ったのですが、はなから諦めているようなところがありました。

得意の長距離走でも、1年前はチーム一番だったのが、今回は自分より早い子が何人もいたと自嘲気味に言っていました。

ですから結果は見るまでもなく、U-13のトレセンには受かりませんでした。

代わりに、今度はスポーツ少年団から中学の部活になった新チームから2人、トレセンに選ばれました。2人とも前回のU-12トレセンには選ばれなかった子で、毎日のようにがむしゃらにボールを蹴っていた子でした。


そして今、伸一はまた一生懸命ボールを追いかけてサッカーをしています。

うまい子は2年生に混ざってレギュラーとして試合に出ています。伸一は控え選手として試合には行っていますが、出場機会は少ないです。

これからはますます出場機会は減っていくかもしれません。でも、一年生の大半はユニホームを着ることさえできないでいます。

へこたれないで、これからも向上心を持ってサッカーにがんばっていって欲しいです。


私にとっては、プレッシャーになったり、楽しめたりしたトレセンでしたが、伸一にとってはどうだったでしょう。


もちろん伸一はレギュラー組(先発メンバー)には入れませんでした。

初めのころはサイドのディフェンダーで試合に出ていたのですが、もともと危ないところへのカバーリングなどはいいのですが、1対1に弱く、抜かれたあと追いつけない、そして自分のチームではサイドでディフェンダーをしたことがほとんどなかったので、ポジション取りが悪く(ボールのある真ん中に行ってしまいがちになる)、伸一のサイドの裏にボールを出されての失点ということがたびたびありました。

ですから夏ごろにはすっかり自信をなくし、自分の代わりに○○君が行けばいいのに、などとトレセンに選ばれなかったチームメイトのことを言っていました。

確かに伸一よりうまい子は、スポーツ少年団のチームにも何人かいました。その子達がなぜ選ばれなかったかというと、詳しくはわかりませんが、なんとなく話を聞くと、おとなしかったからというのが大きな理由のようです。やっぱり声を出す、というのが大事なのでしょう。

スポーツ少年団の中ではよく声を出す伸一も、元気な子ばかりのトレセンチームの中では、おとなしい部類に入ってしまいました。

夏が過ぎると、伸一は中盤で使ってもらうことが多くなり(そこくらいしかできるポジションがない?)、そこではまずまずいい働きができるようになりました。

するとまたトレセンでがんばる元気が出て、張り切って練習に行くようになりました。


先に書きましたが、トレセンに選ばれた子は元気がよく気さくな子が多かったので、伸一にも気軽に声をかけてくれたり仲間に入れてくれました。サッカーが下手だから相手にしないとか、そんなこともありませんでした。伸一はそんな仲間に会うのが楽しみだったようです。

ですから一年全体を通してみると、伸一にとっても大変有意義で思い出に残るトレセンになったと思います。


そして次のU-13のトレセン。



どうしようもない状況で、結局保護者会長を受けることになってしまいました。

受けるに当たり、私は監督にひとつだけ質問をしました。

トレセンの予定表には、いくつか試合の予定も含まれていたので、そのことについて訊きました。

「試合にはいつも全員が行くんですか? 試合に出れない子もいると思うのですが」

「登録人数が限られている大会も少しはあると思いますが、基本的には全員参加でいきたいと思います」

「そうですか」

実は、伸一はまずレギュラーとして選ばれる見込みはないと思っていたので、伸一が試合に行かないのに私が保護者会長として試合に行くのもなんだなあと思ったので、監督に質問したのです。

どうせならレギュラーになれる上手い子の保護者に会長をやってもらったほうかがいい、そう言おうと思ったのですが。

見事に思惑は外れてしまいました。


そんなこんなで一年間が過ぎました。

うまく会長職をこなせたかというと、そうとはいえません。

チームで会長職などの役員をしている人がトレセンの会長もやったほうがよかったというのが、一年経った後に気がついた私の感想です。

大会があるといっても、準備、手伝い、何をしたらいいのかさっぱりわかりません。監督やコーチに訊いても要領を得ず・・・

しばらくして、それぞれのチームで会長などをしている方々が、こうしたほうがいい、ああしたほうが言いとアドバイスをしてくれるようになりました。

そうか、監督やコーチに訊くより、保護者会長をしている人たちがいっぱいいるのだからその人たちにいろいろ訊けばいいんだ。その人たちはそれぞれのチームで同じような仕事をしているのだから。

そう気がついたのは、私が会長になってからかなり過ぎてからでした。ショック!

もうひとつ。

試合に行くには、いろいろ持っていくものがいります。テント、テーブル、シート、飲み物の関係などなど。

それらはそれぞれのチームで貸していただけるところにお願いして用意したのですが、ほとんどのチームの役員がいるので、道具も管理している方たちばかりです。チームの試合や練習がないときは気軽に貸してもらえました。

でも。私は自分のチームの予定すらよくわかりません。チームにどのような道具があるのかもわかりません。いつもほかのチームの方たちにお願いしてばかりでもいけないなあ、と思いチームの会長さんに連絡しました。

チームとは関係ないところで(2人トレセンに行っているので、まったく関係ないとはいえないのですが)道具を使わせてもらうので、なんとなく気まずい思いをして道具を借りるお願いをしました。


トレセンでは、保護者会長の仕事については、あまりいい思い出はありません。しかし、そのことを抜きにすると、試合のたびに始めて行く会場ばかりで、試合会場に行くことが楽しみでしたし、また、上手い子たちの集まりでしたので、試合を見るのも楽しみでした。

伸一は、チームのレベルについていけないと弱音を吐くときもありましたが、たくさんの仲間ができて、それなりには伸一にとっても有意義でよいトレセンだったと思います。





トレセンの監督から召集があり、保護者たち全員が、夕方、監督の勤務先近くの公民館に集まりました。

私の仕事先が近いということもあり、妻でなく私がその会合に出席しました。


これからのトレセンの練習や試合などの計画が監督から発表され、そのあと保護者の組織作りとなりました。

まず各チームから代表者を決めました。

私たちのチームからトレセンに選ばれたのは二人だけ。しかももう一人の子の父親はチームのコーチをしているので、私がチームの代表をするのは必然的に決まりました。

そのあとチームの代表者の中で、トレセンの保護者会長、副会長、会計を決めることになりました。

私は今まで子供のサッカーのことは奥さん任せ、保護者が何をしているのかもよくわかりません。

もし何かの役にでもなったら困るぞと思いました。

でも、私たちのチームからトレセンに選ばれたのは伸一を含めて二人だけ。ほかのチームからはもっと多くの子供たちが選ばれています。当然私は保護者会の役員になることはなく、ただのチームの連絡員くらいやればいいのかなという気持ちでした。伸一もレギュラーになることはまずないし。

ところが・・・


ほかで選ばれてきたチームの代表者は、みんなそれぞれのチームで保護者会長など役をやっている人たちばかりです。

それぞれのチームのトレセンでの保護者の代表を決めるとなれば、それぞれのチームの代表者が兼ねるのも当然といえば当然でしょうか。

で、トレセンの保護者会長を決める話になると、皆、自分はチームで保護者会長をしていて手一杯だからトレセンの保護者会長までできないという意見が次々と出てきます。

こ、これはやばい。

私のところは、チームでは連絡員すらやっていません。

ほかの方たちはみんな、保護者会長、保護者会長、保護者会長・・・・・

で、矛先は当然のように私のところに回ってきます。

「無理無理、とてもできません。ほかの優秀な方にお願いします」

私は一生懸命断りました。

すると、ほかのチームの代表者の方、「じゃ、私が会計をやります」

「それじゃ私、副やりますわ」

え?え?

それはない・・・

で、結局、このった会長職・・・

やるしかない状況。

「お願いします」

と、監督。

「は、はい」


いよいよトレセンの練習が始まりました。

まだ寒い時期でグラウンドが使えないため、室内練習場を借りての練習でした。

そのころはたまに妻の代わりに送り迎えするだけで、練習内容など何をしているのかは知りませんでした。

上手い子達の中で練習できることに、伸一は充実感があり、満足しているようでした。


トレセンの練習といっても、それぞれのチームの練習日や監督、コーチの都合などがあり、月に2,3度くらいでした。

やがて春が来て、4月になるとトレセンの活動も本格化してきます。


4月に他県のチームとの練習試合、Jリーグ観戦などを行いました。

保護者もかなりの人数が参加し、大型バスを借りて出かけた練習試合には、私もちょっとした旅行気分で参加しました。

練習試合は他県の同じトレセンチームと行われ、プロのJリーグでも使用するグラウンドを使用しました。

その前に行われたサブグランドでの練習試合では相手チームにコテンパンにやられていたのですが、本番の練習試合(?)では前半0-1、後半1-0の1-1という結果でした。技術的には相手チームのほうが断然上手かったのですが、運動量やがむしゃらにボールに向かっていく姿はこちらのチームのほうが上回っていたようでした。


伸一は後半に出場し、何度かピンチなりそうなときにボールをカットしたりして、まずまずでした。

伸一の試合での感想は、いつのも試合のコメントと同じく、「あまり上手くできなかった」でした。

それでも、初めて何万人も収容できるスタンドがあり、きれいな芝生の上でサッカーをしたことはいい経験になったようです。

でもそれより、トレセンに来ている子供たちは明るく、人懐っこい子が多いので、そんな子達と一緒にいることが伸一には一番楽しいことのようでした。


それまではトレセンに保護者会とかいった組織はなく、練習の段取りや、今回の練習試合の段取りなど、全て監督が行っているようでした。

しばらくして、監督から、保護者の組織を作りたいので、保護者の方たちは全員集まってほしいとの連絡が来ました。