中京テレビで ヒューマングルメンタリー オモウマい店 という番組でも
何度も登場していらっしゃいますが、
埼玉県滑川町の蕎麦屋さんの主で
會津野茂三郎さんというかたがいらっしゃいます。
70代で とっても明るくて楽しくて、大変に魅力的な男性なのですが、
私は 彼の42番目の蕎麦打ちの弟子なんです。
最近は忙しくしているので 全然お店にうかがえていないのですが、
兎に角 茂三郎師匠はいつもファンに囲まれて
幸せな毎日を 送られていらっしゃいます。
人間は生き物だから いつかは死んでしまうし
病気や怪我もして 衰えていく運命にはあります。
でも素敵に年齢を重ねられていらっしゃるかたをみると、
歳を取るのが怖くなくなります。
そういう意味で 人生の良いお手本がいるというのは
勇気を与えていただくことになるし とても良い事だと思います。
数年前に 私がガンになった時に、
自分の人生で やり残した感じがあったので
もし治ったら 最後のアルバムを作ろう!っということで
『 蓬莱 』を録音して 2022年に発売したのですが、
去年の暮れに
フランスの女性ジャズシンガーの素晴らしいアルバムに出会ってしまって
『 今まで こういう感じの音楽って やった事がなかったし、
難しすぎて私には出来ないかも知れないけれど でもやってみたい 』っと
つい 思ってしまいました。
フェイスブック経由で 彼女とお近づきさせていただき とてもお優しいかたで、
著作権の許諾問題もクリアーしたので
これはやっぱりやるしかない!っと思ってしまいました。
もしこれから作るアルバムが世に出るとすれば
私の人生で10枚目のアルバムになります。
区切れも 丁度良い感じがして
ついうっかりやる!っと 声に出して言ってしまいました。
嗚呼!本当に軽薄でバカな私です。(とほほほほ)
女に二言は無いのだ・・・ぼそって。;;
今年に入って ちょっと体調が悪くなったりしたのですが、
騙しだましなんとなく 様子をみつつ・・・っと言っているうちに
もう10月も終わりそうな勢いで
私の老化とともに 時間に加速度がついております。
講釈ばかりタレて 小説を書かない小説家とか
絵を描かない 画家とか
音楽を作らない音楽家とか いますが、
自分の頭の中に 具現化したい何かのイメージがあるなら
それを少しでも形にしないと いけないと思うのです。
私は 自分は音楽家ではないと思っています が、
それでも 何かを形にしたいという欲望を感じたら
それに素直に従うしか もうないと思っています。
美味しい卵焼きを作りたい そして食べたい・・・っと思うのと同じ次元で
納得のいく録音がしたいです。
いつもお世話になっているピアニストの森美佳ちゃんから
「 大野さんって 本当に音楽が好きなのねぇ・・・ 」っと
つい最近に言われてしまったのですが、
そうかなぁ?、そんなでもない筈なんだけどねぇ・・・っと思ってしまいました。
常に音楽を聴いているワケでもないし、
逆に 聴いていない時間の方が長いのにねぇ。
さてやっと本題になります。
昨日は、レコーディング初日でした。
いつもお世話になっている高田信さん ベーシストの高橋ゲタ夫さん
ギタリストの小畑和彦さん サックス・フルート奏者でアレンジャーでもある菊地康生さん
に いらして頂きました。
みなさま 超ベテランの方達でいらっしゃいます。
それで今日の最初の話に戻るワケですが、
録音に参加された皆様 本当に良いお顔をしていらっしゃいます。
仙人のように超越された 福相で、いつもニコニコ和やかなのです。
その時その時で 色々なアイディアやベストの限りを尽くしてくださって
本当に感動!感動!そして 益々ファンになってしまいました。
皆様 70代ですが、若々しくて洗練の極みの世界の人々で
昨日も人生のお手本を見せていただいて とても良い緊張感を味わいました。
今回のレコーディングこそ ゆっくりと進めたいと思っているので
発売までは 遠い道のりになりますが、
皆様にお助けいただいて 頑張ります。
引き続き 生暖かく見守ってやってくださいませ。^^