加賀まりこ『純情ババァになりました。』 | どしゅこいの大嘘吐き日記

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大学時代に ある同級生が お芝居に熱中してしまって
ある劇団に 入ったはいいのだけれど

劇団の公演の度に 友達にチケットを売りつけるものだから
2度や3度までは良かったものの
段々 皆なから嫌われてしまって 
遂には彼女 大学まで辞めてしまった。

友情や学歴を犠牲にしてまで『演じたかった』彼女は
一体 何処に行ってしまったんだろう。
彼女のそれからを 誰も知らない。

高校生時代は 誰よりも生真面目で 
純情・可憐で義理堅い女の子だったのに……(-。-) ボソッ


俳優・女優と呼ばれる人種は
ある意味で 他人の事を意地悪く観察出来る知性が無いと
やっていけないものだと思うし、
それ以外にも 一般教養として
日本舞踊からクラシックバレーやら茶道やら何やらと
浅く広く 何でも知っていて
何でもある程度 こなせないと つとまらないものだと思う。

ワタクシの半世紀の人生の中で たまたまバッタリ!出くわした女優さんで
『 明らかにこの人には女優としてのオ-ラがある! 』っと感じさせられ
思わず はっ!と その美貌に 息を飲まされたのは
関根恵子さんと 加賀まりこさんと 中田喜子さんの3人で、
きっと彼女達は今でも 100メートル向こうにいたとしても
女優としての輝かしいオーラを
全世界に向かって発信していると思われるのだけれど。


前に 加賀まりこ著書の『 とんがって本気 』を読んだら
内容が期待外れで あんまり面白くなかったのだけれど
つい最近彼女の『 純情ババァになりました。 』を読んだら
タレント本を超越して 非常に読み応えがあって 面白かったのであります。

この本によって、
彼女の場合は その美貌のせいだけでなくて
生まれ育った環境から考えても

なるべくしてなってしまった女優なんだという事が判ったしぃ、
その性格も 嘘の嫌いな男気溢れる(!)タイプの女性だったので
非常に好感を持ってしまいました。

女優以前に 一人の女性として 人間として 
とっても魅力的な人なんだと思ふ。