怖い話 | どしゅこいの大嘘吐き日記




ワタクシぃ小学5年生までは 家の「子供部屋」っていう所で

妹と一緒に 寝起きをしていたんですけどねぇ。

でもだいぶ大きくなったからって事で

私専用の部屋を 増築して貰ったんですよ。


新品の部屋ではあったのですが、

最初からワタクシは どうもその部屋が 好きではなかったんですよ。

その部屋で寝ると 必ず金縛りになるんですよね。

毎晩毎晩 金縛りになって しかも一晩に何度も金縛りになると

いい加減にイヤになってくるもので御座います。;;


ある晩 いつもの様に ベッドで寝ていたら、 

母がワタクシの名前を呼ぶ声がしたんですよ。

『 あれぇ? 』っと思って 耳を澄ましたら

ワタクシの名前を呼んだのは 母の声ではなく 知らない女性の声だったのです。


それに気が付いた瞬間!

またしても いつもの金縛りになってしまったのですが、

床下からも 天井からも 右からも左からも

沢山の女性達が ワタクシの名前を呼ぶんですよねぇ。;;

その声が沢山重なって 大変に五月蝿かったもので( 20人位からです )

いつもの様に 身体の一部に神経を集中させて『 えいっ! 』っと

自分で金縛りを解いたのですが、


流石のワタクシも 金縛りだけでなく 声まで聞こえちゃったので気味が悪くなって

それからは その部屋は使わないで 仏壇のある部屋に引っ越しました。


そうしたら それ以来 金縛りには ならなくなったんですよね。

話がこれで終われば 気のせいって事になるんだと思うのですが、


それから暫く経って その部屋を 妹が使う事になるのです。

妹はワタクシなんかよりも もっと鈍い人間なんですよね。(笑)

でも ある晩 妹が寝ておりますと、

妹も 生まれて初めて 金縛りになってしまったそうなんですよ。

『 嫌だなぁ 』って思っていると

廊下の方から 白装束を着た知らないお婆さんが 

妹の部屋に向かって すぅ-っと やってくる気配が 判ったんだそうです。


『 困ったなぁ 』っと思っても 身体が動かないので 

そのまま息を殺して 様子を伺っていると、

何と!そのお婆さんは 部屋に入ってきて 妹の枕元に座って

上から じぃぃ--っと妹を見下ろしているのだそうです。


妹は恐怖の余りに 気絶したんでしょうか?

或いは いつの間にか そのまま眠ってしまって 朝をむかえたそうなのですが、

やっぱり妹もその部屋を気味悪がって その部屋は使わない事になりました。


・・・それから10年位経って 

家全部を壊して 新しい家を 建て直す事になったのですが、

何と!ワタクシと妹が使っていた その部屋の丁度真下から 

大きな大きな防空壕が出てきたんですよ。


まぁ防空壕って言っても 中は空っぽだったのですが、

どう考えても、ワタクシや妹が遭遇してしまった霊は 

やっぱりその防空壕で亡くなられた方達の声とか 姿とか

強い想念・・・だったのではないかと 思われます。

南無ぅぅうううう・・・。