どうも我が家は 殺生好きで、
曽祖父の代から 父そして妹までも猟銃をやるのだ。
ワタクシは大嫌いなのだけれど、
あれをやる人に言わせると
発砲した時の大爆音に たまらない恍惚感があり
最高のストレス解消になるんだとか。
子供の頃、
ワタクシは何度も 祖父と父のお供をさせられた。
一日中 冬の荒れた野山を駆け回り
獲物を見つけたとなると 素早く散弾銃を構え
照準を合わせて 息を止めて発砲する家族の顔。
獲物を咥えて戻ってきた猟犬達の、
荒い息遣いが まだ耳に残っている。
雉やら野ウサギやら鶉やら野鴨やら、
さっきまで生きていた動物達が、
だらんとして 何ともグロテスクで
そのぬくもりは いつまでも生暖かい。