「 ほぉ~ お若いのにお珍しい!ピアソラをお聴きになるんですか? 」
東京のド真ん中にある 大型レコ-ド店の タンゴのコ-ナ-で
ピアソラのアルバムを 右手と左手に一枚ずつ持って
『 どっちを買おうかなぁ?』
・・・っと思案中だったワタクシの背後から
その人は イキナリ!声をかけてきた。
あまりにも不意打ちだったもので ちょっと驚いたのだけど
振り向けば イギリスの名優 John Gielgudを彷彿とさせるルックスの
ご高齢のスマ-トな紳士であった。
「 もしあなたにご興味があるなら
ウルグアイで手に入れたピアソラのキンテ-トのビデオがあるから
ダビングして差し上げますよ 」
・・・っと 彼が言うので
軽薄だとは思ったけど 甘い誘い水に簡単に乗って
お茶をご一緒してしまった。
ワタクシの母よりも 年齢的には上でいらっしゃったけど
このオサーン どこぞの大きな会社の社長さんだったみたい。
アルゼンチンからタンゴのア-ティストが来日すると
日本全国一緒にコンサ-ト会場まわりをする タンゴの超ヲタクだった!。
その後ワタクシは 約束通りにピアソラの非常に珍しいビデオを
DVDに焼いたものを 頂いてしまった♪。
この経験で 他人に警戒ばかりしているのも
損な事なのだと 身をもって知った。
見知らぬ人とでも 趣味の世界が一致すると
こうしたきっかけで お友達になれちゃう事もあるのね♪。うっふん♪