木花観音平伏す吾に鰯雲 | あなたならどうする?

木花観音平伏す吾に鰯雲



木花観音平伏す吾に鰯雲


 ★ 瘋癲老仁妄詩 7009


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木花観音平伏す吾に鰯雲


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★★★ 『 至福のときだよ 』瘋癲老仁妄詩 7010 へどうぞ!!!  ♪♪♪ 






  酔芙蓉さんに、

 恋人と同じように、

 母なるものを観てしまいました。


 恋人に甘えるように、

 母に甘えるように、

 老仁は、だんだん、幼児返りをしていくようです。


 すると、恋人のように甘えていた酔芙蓉さんからは

 愛呼の妖精さんたちが湧いてきて、

 母の酔芙蓉さんからは、

 観音様が現れました。


 観自在・・・


 酔芙蓉の花のように

 やわらかく、

 ゆるやかで、

 あったかい、

 観音様のお顔でした。



 ビックリ仰天。


 老仁は、遊びの心も失って、

 平伏していたのでした。


 そして、しばらくして、

 そっと顔を上げますと、

 もう、お観音様はいませんでした。



 あのお顔の優しさは、

 想い出せば、

 木目のやわらかさと、

 ゆるやかさで、

 花のあったかさが

 重なっていました。


 それで、老仁は、

 お観音様を、

 木花観音と呼ぶことにしました。



 始めて現れてくれた木花観音に、

 ありがとう。


 愛呼のようには、

 木花観音は遊んでくれないでしょうけれど、

 このやわらかい世界の

 至福の時を、

 いつまでも守護してくれることを、

 信じたのでした。



 見上げる空に、

 ひろく、ひろく、

 いわし雲がたゆたっていました。








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★★★ 『 酔芙蓉心に刺青刻み込む 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 6501
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★★★ 『 朝顔の蘂を枕に寝まりける 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 6302
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★★★ 『 駆け上る丘の上なる彼岸花 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 6102
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