儚さを突き抜けて鳴く蝉時雨
空蝉やただ淡々と淡々と
蝉時雨の中を蝉の声に撃たれながら俯いて歩く今日この頃です。
何かが一つ外れたような虚ろさを感じながら、何が外れたのか・・・虚ろさが好きで、外れたものを探したり、取り繕ったりしないまま、俯いて歩いているのに違いありません。
けれど、虚ろは居心地がいいんですよ。
外界も人も遠くに下がってしまうんですね。
傍を歩いている人が実に遠くにいるように感じてしまう。何があろうとある意味心が動かない。それでいて、自分は心の赴くままに、生きているって感じ・・・。ひょっとすると、自由ってこんなものかもしれないし・・・ひょっとすると、虚ろなまんま手を汚してしまうのかもしれない・・・何があってもおかしくないのだ・・・
ちょっと危機的な状況かも。
人間は・・・脆いものですよね・・・草木も虫も強かですよ・・・
儚さを突き抜けて鳴く蝉時雨