<2023年7月23日午前6時41分>

豪雨被災から足掛け9日目の朝を迎えました。

この日は、近くにある「空き家」の状況を見に行ってみました。

当たり前ですが、全く手つかずの状態でした。

 

窓から中を覗いてみると、家具が散乱しているようには見えません。

とはいえ、床下もしくは床上まで汚水が上がったはずで、

何が混じっているのか分からない汚水に長時間浸かった家が、

手つかずの状態で放置されていることになります。

雑菌やカビや虫、場合によってはネズミなどの棲家になる可能性もあり、

近くに住んでいる者としては、手の下しようのないリスクでした。

こんな空き家が町内にはもう数軒あり、

市内全域となれば凄い数だと思われます。

 

被災後、汚水に浸漬して捨てるモノは殆ど捨て、

残しておきたいモノは、室内にブルーシートを敷いて、

乾燥も含めて「暫時」のつもりで置いておきました。

 

ところが、心配になってブルーシートを剥がしてみると、

フローリングの継ぎ目のあちこちに「カビ発生!」です。

心配していたことが起きて、家中がカビだらけになる危険があることを

思い知らされました。

 

こちらは小屋の中。

ここは、この日の時点でまだ手つかずで、

保管していたタイヤも汚泥にまみれたままでした。

 

この日、私は仕事で県外へ泊りでした。

その間、娘夫婦たちが追加で災害ゴミを捨てに行ってくれ、

「ゴミ集積場」の様子も写真に撮ってくれました。

被災2日後に、ほぼ1番乗りで捨てに行ったときは、

何もない広大な旧空港跡地が、それから一週間経って、

ゴミの山になっています。これは「畳」捨てエリア。

 

こちらは「可燃ごみ」でしょうか。

 

こちらは「布団類」です。

災害という緊急事態でも、お上に言われた通り、

真面目に「分別」して捨てるのが日本人なのかも知れません。

ゴミの向こうに、最近林立し始めた風車が見える光景は、

最新のエネルギー施設と、燃やせば大量のCO2が出る

ゴミの対比でいささか皮肉な眺めです。