<2023年7月19日午前6時47分>
15日の豪雨災害から足掛け5日目の朝になりました。
何気なく洗濯機の裏側に目が止まりました。
壁紙が剥げて来ています。
汚水浸漬から日数が経って、やはりこういう事態になりました。
階段下の柱には亀裂が生じて、拡がって来ました。
洋室のドアがきちんと閉まらなくなりました。
木や紙は水に弱いので、たぶんこうなるんだと思われます。
長時間水に浸かり続ける「内水氾濫」の副作用で、
たっぷりと水分を含んだ木や紙は、表面をいくら綺麗にしても
中から膨張して不具合が生じて来ます。
やむなく洋室のドアは開けっぱなしにし、
フローリングの上にブルーシートを敷いて、
濡れたものの捨てられないものを置いていました。
前日に諸手続きもあって市役所の窓口へ行きました。
ところが「縦割り行政」の不都合が、ここでも出て来ます。
様々な書類の提出部署が違うし、せっかくですから
無料配布しているという「消毒液」をもらおうとしたら、
「それは保健所です!」と言われて、
全く別の場所にある保健所まで出向く羽目になりました。
消毒は保健所の管轄だそうで、行ってみるとミニボトルの
「オスバン」なる消毒液を渡されて、自分でやれとのこと。
この時点で業者による消毒作業の予約も受け付けてくれましたが、
「被害の全容がまだ分からず、いつになるのか分からない」
という哀しい回答でした。
発災から5日経っても、市では全貌を把握できておらず、
対策らしい対策は打ち出せていませんでした。
「オスバン」の消毒方法が画像入りで載っています。
ただこれは、伝統的日本家屋の畳と床を簡単に剥がせる場合で、
フローリングが全体を覆う我が家のような家では、
無理なことが分かりました。
結局この「オスバン」のミニボトルは、後日、
ボランティア活動を開始した知人に託して他の家の方へ
差し上げました。
この日は家族総出で、更に洗浄作業。
洗剤や漂白剤も駆使して、丁寧に洗い直しました。
濡れたけど捨てられないものの代表がアルバムです。
とりあえずこうして、ブルーシートの上に置いていました。
臨時的な置き場でしたが、これから数日経つと、
このブルーシートの下にカビが生えて来るとは、
このときは想像していませんでした。