「私は画家である。」から始まるエッセイが、
「その31」まで31篇詰め込まれています。
スペインに移り住んで、現地で現地人以上に
現地に馴染んでいる日本人・・・という感じでしょうか。
べらんめえ調のような、投げやりともいえる口調で、
(ある意味)いい加減で行き当たりばったりの話が、
「ここまで言っていい?こんな言い方していい?」
と思わせながら延々と続く感じです。
でもそれが正真正銘のスペインの姿であり、
ヨーロッパの実態なのかも知れません。
いい意味で、真の国際人、というよりは自由人の
堀越節を、最初は躓きながらでしたが、
最後まで読み切りました。
【2024年8月29日読了】