<2023年7月16日午後6時20分>

近くのコンビニの様子を見に行ってみました。

道路は泥だらけ、あたり一面、泥と悪臭が充満している街。

コンビニも汚水に満たされて閉店状態になっていました。

 

お昼から、ひたすら水を流し、洗い、拭き取りを繰り返し、

「6時間後」の姿です。

 

家の中を素足で歩くわけにはいかず、

サンダルやスリッパを使っていました。

心配した知人が何人か訪ねて来てくれて、

雑巾や飲み物の差し入れもいただきました。

 

小さな段差のある場所も、一応綺麗になりました。

ドアも閉まっていますが、これがその後時間の経過と共に

不具合が起きて来ることを、このときは想像していませんでした。

 

トイレも綺麗になりました。

小物は収納にまだ入れられず、段ボール箱などに入れて

外に出していました。

 

サイドボード前も綺麗にしました。

ただ、家具を寄せることはできなかったので、

洗い切れなかった下の部分がどうなっているのか不安でした。

 

洗面所前です。

ここも家具類は寄せ切れませんでしたので、

目に見える所だけが綺麗になっただけです。

 

一番汚れが酷かった風呂場も、綺麗になりました。

 

この日の夕食は差し入れで頂いたもの。

コンビニの弁当、ザワークラウト、鶏の照り焼き。

丸々6時間洗い続けて疲れ切った身体には、

実は脂っこいものや食べ慣れないものは正直持て余し気味でしたが、

ここぞとばかりに腕によりをかけて作り、

わざわざ届けてくれた気持ちに感謝して、いただきました。

 

このあとも、多くの方々から様々な差し入れを頂くことになりましたが、

被災した側の本音としては「精が付くから(揚げ物などの)脂っこいもの」や、

「いっぱい食べて元気を出して!」と言われても、

高齢、睡眠不足、疲労困憊の状態ではとても喉を通らないのが現実でした。

それでも、捨てることもできずに頑張って食べ続けることになります。

差し障りのある言い方かも知れませんが、こういった事態になった場合は

「自分が良かれと思ってやることが、他の人にもいいとは限らない」ということで、

被災者を含めて相手の状況をよくよく見極めて、

相手の立場に立って考えることが大切だという教訓を学びました。