先日、ベネルクス諸国を旅してきて、
日本よりずっと小さな国なのに、
延々と続く田舎道、中世の街並みを頑なに守り続ける街、
車での乗り入れはできない旧市街地、
縦横無尽に走り回るトラム・・・etc.
日本という国が、如何に「特殊」なのかを
改めて感じました。
利便性だの、効率だの、「高度化」だのを
どこまでも追い求めて、
スクラップ&ビルドを繰り返してきた日本。
方や、自然に寄り添って、人間に都合のいいように
あれこれ改造することはできるだけせずに暮らす人々。
他国にももちろん近代的な街並みはありますが、
日本ほど「どこもかしこも」同じような風景にはなっておらず、
街並みや暮らし方にも多様性があります。
「豊かさ」とはいったい何なのかを
改めて考えさせてくれる内容の本でした。
【FIN】