<2021年8月1日>
道東ドライブで訪れた「網走監獄」。
順路№16の「舎房と中央見張所」の建物の中には、
こんな厳しい目線の看守の人形が立っています。
背中越しのアングルです。
お互いに向き合う形の舎房が両側に並び、
真ん中の通路中央に煙突のようなものが延びていますが、
これがストーブから繋がる煙突で、おそらく唯一の暖房器具。
天井が高く、明かりは太陽光が入るものの、何と言っても
オホーツク海沿岸の網走ですから、冬の寒さは想像を絶します。
「受刑者歩行用のゴザ」なるものがありました。
【昭和30年頃まで、受刑者が舎房と作業所や工場との間を
往復するときには、土間に敷かれたゴザの上を
一列になって歩いた】とのこと。
履物は別に保管されていたためです。
その「ゴザ」がこれ。棒に巻き付けられていました。
真冬の猛吹雪の中を、ゴザの上を一列になって往復する姿を想像すると、
高い天井、広い空間、1台のストーブから延びる煙突だけの暖房、
厳しい看守の目、ということで「さぞかし寒かった」だろうと思います。
網走刑務所の配置図と歴史の解説。
建物の解説や細かいデータなども掲示されていました。