<3月27日>
群馬県沼田市内の街歩きで訪れた「旧沼田貯蓄銀行」。
建物の中に入ると、カウンターがあって、外側が客溜り、
内側は約20畳の「営業室」です。
銀行窓口の、この基本構造は変わっていません。
群馬県の重要文化財に指定されている建物で、
この地に移築復原され、屋根の方位飾りも一緒に取り付けられました。
明治41年の建築、銀行~事務所~文化財として公開という歴史です。
とくに「建築的特徴」で当時の職人たちの悪戦苦闘の技術が分かります。
「漆喰鏝絵」や「洗い出し(擬石塗り)」といった技法に、
見よう見まねで挑戦して行った職人たちの歴史が解説され、
その技術の実物がロビーに展示されていました。
上が道路側で、1階はロビーとカウンターと営業室、
奥に事務室や水屋があります。
2階はバルコニーが付いていて、大広間になっており、
奥に物置、一番奥が「店長室」になっています。
移築復原に当たっては、国や県の補助金が億単位で投入されたようで、
その内訳がカウンターの上に紹介されていました。