再読廃棄シリーズ、次は「方丈記」です。

教科書にも出て来る名著を、山田孝雄さんが校訂したもの。

冒頭20ページ余りにわたって「解題」が載っており、

「方丈記」が本当に鴨長明の作と言えるのかを、

文献を紐解きながら詳しく解説してあります。

 

 

本文は漢字かな交じりで原文に近く、

現代語訳は併記されていませんので、

さすがに途中で読み進むのが苦しくなって来ました。

そんなときに今は便利なもので、ネット上で現代語訳を検索し

それと原文を見比べながら読み終えた次第です。

 

帯に記された「★」が実に懐かしい。

そういえば岩波文庫はその昔、星の数で値段が決まっていました。

調べてみると、この本が出たのが昭和47年(1972)で、

1973年に星ひとつが50円から70円に改定されていますので、

「50円」だったのでは?と思われます。驚きの値段です。

 

栞も懐かしい・・・。

最初に読んだのは「1973年2月1日(木)」とありますので、

49年ぶりに読み直したことになります。

「無常観」に溢れた内容ですが、「COVID-19」と「ウクライナ」の今に

不思議なマッチ感がありました。

これも再読しましたので、廃棄することにします。

 

【2022年3月12日 再読了】