私のブログの「酒大好き」フォルダには、

750酒類以上の酒の話題をアップして来ました。

前職を早期退職し、一時体調を壊していた時期もあって、

好きな酒もいつまで呑めるか分からないと思った時、

「晩酌は毎日一合、毎回違う酒を買い続ける」と決め、

「呑み終えたらブログで紹介する」ことを続けて来た結果です。

 

でもこの方の呑み方と、呑んだ酒の酒類を見ると、

私が足元にも及ばないことがよく分かります。

 

酒のみの自己弁護的要素も多分にあるものの、

ここまで酒と呑み方を追求し、明るく楽しく綴れる方はそういない。

煩悩の数と同じ「百八」の、めくるめく酒の話に酔わされました。

中でも「文庫版のあとがき」にあるホストクラブを詠んだ歌は、

この方ならではの視点と言い回しと言葉の選び方で感動ものです。

 

酒に関するエッセイも、私のような酒の紹介も、

当たり前のことですが「自分が呑んだ酒のことしか書けない」わけで、

他人が味わった酒を、自分の言葉で表現するのは不可能です。

そんな当たり前のことも、「サラダ記念日」の俵さんが気づかせてくれました。

 

【2021年12月29日 読了】