6月に旅立った林周二氏の名著です。

私が最初に読んだのは「1988年8月5日」

今から33年前でした。

 

 Ⅰ 序論 流通革命の背景

 Ⅱ 問題への接近

 Ⅲ マス・チャネル体制

 Ⅳ 「商業」通念の変革

 Ⅴ 経路新機能の創造

 Ⅵ 流通革命の諸動因

 Ⅶ 増補の章

 

改めて読み直してみると、初版昭和37年という、

60年前に書かれた内容が、その後の60年を

実に見事に「預言」しています。

ただ、著者は預言書のように言われるのは本意でなかったようで

【現時点が流通機構の転換期にあること】を指摘したうえで、

【「制度面の預言書」としてよりは「機能面の先導書」】という思いだったことを

改めて知りました。

「流通革命」「問屋無用論」というワードが独り歩きしていますが、

副題の「製品・経路および消費者」「経路革命」の方がしっくり来ます。

 

中公新書にビニールカバーが掛かった懐かしい装丁ですが、

二度目を読み終えましたので、これも廃棄処分にしたいと思います。

 

【2021年9月19日 再読了】