<2020年9月28日>
横浜、山手界隈の散策。
山手本通りを元町公園に沿ってだらだらと下って来ると、
「外国人墓地」の入り口の門の前に出ます。
今まで何回か来ていますが、
門柱に刻まれた文字をしみじみ眺めることはありませんでした。
向かって左側は英語、右側は日本語表記です。
【美人の栄華 富豪の驕奢 孰づれか無常の風に逢はざらん
光栄の路 向ふ所は墳墓のみ~トーマス・グレー】でしょうか。
これが実際は英文で刻まれているのかも知れませんが、
英語が先だったのか、日本語が先だったのかが気になるところです。
他にもメッセージがありました。
【彼らの願うは たまさかなる追憶ならんや
世を去りし人々に この地 静けき眠りを与えん】などなど。
深い意味を込めたメッセージが刻まれていました。
ちょっとだけ門の中へ入ってみました。
目の前は広大な墓地です。
開国に沸く横浜の時代ですから1800年代中盤から、
海の見える場所に設けられた、来日外国人の終の棲家。
門柱に刻まれたような思いが凝縮しているように見えました。