厚さ3cm、上下2段組み500ページ以上という大作を、
約1ヶ月かかりましたが、一気に読み終えた感じです。
原題は「TESTIMONY」ですから「証言」。
ロビー・ロバートソンと名乗るようになった理由。
ロニー・ホーキンスとの関係。
ボブ・ディランとの出逢い。
1960年代から70年代にかけて、約10年の活動だった「ザ・バンド」。
ディランとの「地下室」で何が起きていたのか。
メンバーたちはどんなだったのか。
当時のロックシーンを飾った人たちとの接点と交流。
読み進めているうちから、ワクワク感が止まりませんでした。
主な舞台はカナダとアメリカ、そしてロンドン。
地図が示してあって、位置関係がよく分かります。
そして長年暮らしていた「ウッドストック」のマップ上には、
「ビッグピンク」「ディランの家」「自分の家」「メンバーたちの家」など
これまた位置関係がよく分かります。
「自伝」ですので、盛っている部分はあると思われますが、
当時のミュージック・シーン、アーティストたちの言動や性格、
家族や親戚の動向、ドラッグやアルコール摂取の実態などなど
かなりの部分赤裸々に告白されており、
「証言」という意味が良く分かる内容でした。