昨夜呑み終えたのは、群馬県川場村

土田酒造の純米酒「シン・ツチダ」でした。

買って来たのは約1ヶ月前の9月16日、

最初の一杯は、この酒のイメージから茶碗酒で。

 

店頭には土田酒造の他の酒も冷蔵ケースに並んでいました。

 

冷蔵ケースの隣の平台に、段ボールを敷いて置いてあったのが、

この「シン・ツチダ」です。

 

ラベルには謎の模様に、小さく「シン・ツチダ」

「完全 無添加、醸造」の文字。

 

お店の方が作ったPOPです。

「何も足さない、何も引かない」といったフレーズを含めて、

詳しい説明があって、心が動かされました。

 

精米歩合;90%、つまり1割しか磨いていません。

これは私たちが普段食べている食用米と同じレベル。

アルコール度数;16度。

 

蔵元発行のB5版の小冊子があったので、一緒にもらって来ました。

 

全16ページに及んで、蔵元の酒造りに関するこだわりが記されています。

メインテーマは「酒をもっと自由に造る」

極限まで磨き、香りと透明感とスッキリさを追求し続けるのが主流ですが、

殆ど磨かず、米の味わいと不透明感とどっしりさを追求した対極の酒です。

 

こうして生まれたのが「シン・ツチダ」。

開栓直後の最初の一杯は、強烈な個性がありました。

数日置いてから少しずつ呑み進めると、日に日に味が違います。

そのうち「ぬる燗」に始まり、少しずつ燗の温度を上げて行きましたが崩れません。

久々に、本格的な、面白い、個性的な、奥深い酒を味わうことができました。