<2019年9月25日>

ラグビーワールドカップ観戦のために訪れた岩手県釜石市。

会場となった鵜住居復興スタジアムでは、

開会セレモニーが行われ、「両国選手入場」です。

 

ここ釜石は、東日本大震災で大きな被害を受けました。

 

地震発生は午後2時46分。

釜石東中の生徒たちはすぐに避難を開始します。

近くの鵜住居小学校の生徒たちは一旦校舎の3階に避難しますが、

中学生たちに促されて校舎を捨てて高台へ向かいました。

 

午後3時10分、1次避難場所へ避難したものの、

ここも危険だと感じて2次避難場所へ向かいます。

 

地震発生から約30分後の3時17分頃に大津波が襲来。

1次避難場所が水没するのを見た子供たちは、

さらに高い場所にある「恋の峠」まで上がりました。

 

1000人以上が避難したというから凄い数です。

でもこうして中学生たちのリードで多くの命が救われました。

これも普段からの「津波てんでんこ」の訓練の賜物だったことは

その後「釜石の奇跡」として紹介されることになります。

 

ラグビーの開会セレモニーを眺めながら、

そんな釜石の「あの日」のことに思いを馳せていました。