
<5月4日>
ゴールデンウィーク後半の両毛エリアドライブ。
栃木県足利市の 「 旧足利学校 」 見学は、
「 孔子廟 」 から 「 南庭園 」 へ来ました。

綺麗に整えられた庭です。
江戸時代中期の姿に復原された庭で、湧水をたたえ入り組んだ池、
正面に巨大な立石、それに松が覆いかぶさる形。
「 築山泉水庭 」 という形式だそうで、北側にもあります。

「 方丈 」 という建物の玄関です。
南庭園を背にして玄関を入る形になっていますが、
見学者の入口はさらにその奥でした。

見学者は別棟の入口から。
正式な玄関は先ほどの所でしたので、
勝手口から入るような感じです。

「 方丈、庫裡、書院 」 が一緒になった建物。
宝暦年間の姿に復原されたもので、全体は左の方丈と右の庫裡、
書院と北廊下でつないだ形になっています。
勝手口のようだと思ったのは、庫裡から入場したためでした。
方丈は六部屋からなり、儀式や行事に使用。
庫裡は、竈のある土間、板敷きの台所、
畳敷きの四部屋からなっており、日常の生活空間ですので、
まさに「 勝手口 」 だったようです。
書院は接客用に使われたようです。

「 茅葺屋根建物入り口 」 とあるのは、
庫裡と方丈の屋根が茅葺で、そのうちの庫裡から入るため。
ちなみに、書院は板葺、玄関は本瓦葺でした。

入口左手に、何やら道具が置かれていました。
「 宥座之器 ( ゆうざのき )」 と書かれています。

私たちの前の夫婦がチャレンジを始めました。
時間がかかりそうでしたので、
それを横目で見ながら入場。
どうやら柄杓で水を汲んで、
バケツのようなものに入れているようです。

「 宥座之器 」 の解説です。
これも孔子の教えのひとつでした。