
<5月13日>
雨が次第に強さを増してきた中での、信州上田の街歩き。
「 二の丸橋 」 から城跡内に入り、まず目指したのは上田城のシンボル的な場所 「 東虎口櫓門 (ひがし
こぐちやぐらもん )」 です。

千曲川が造った河岸段丘の上に建てられた城で、櫓門の左側は 「 南櫓 」。真下はかなり深い崖になって
いますので、この斜面を攻め上って来るのはほぼ不可能。

楼門の右側には 「 北櫓 」 があって、その下はこれもかなり深い堀ですから、ここも攻めるのは無理です。
敵は正面の櫓門に向って来るしかないので、櫓の上から狙い撃ちにできる構造でした。

「 虎口 」 というのは城の出入口のことで、左右の南櫓と北櫓は昭和24年 ( 1949 )、真ん中の城門は平成
6年 ( 1994 ) に復元されて、かつての 「 東虎口櫓門 」 の姿が蘇りました。
上田城には 「 北虎口 」 という出入口もありますが、こちらは石垣だけが残されています。

櫓門の左右に南北の櫓を支える石垣が組まれていますが、そのうちの向かって右側 「 北櫓 」 の石垣に
「 真田石 」 と呼ばれる、ひときわ大きな岩があります。

人の背丈を超える高さがあって、幅は約3m。
【 真田信之が、松代移封の際に父の形見として持ち去ろうとしたが、不動であったとの伝説を持つ大石。
この真田石のほか、城内の石垣に使われた石材の大部分は、市街地北方にそびえる太郎山産の緑色
凝灰岩を使用している。】 そうです。