
<2017年11月12日>
秋田市の寺町界隈を歩き廻るイベント 「 寺町ウォーク 」。
5軒目の 「 妙覚寺 」 では、舌癌の手術をしたというご住職が、不自由な口の具合を自ら嘆きながらも寺の
由緒や曹洞宗の宗旨を説明して、その後自ら建物内を案内してくれました。
鴨居の上に並んだ様々な仏像がある部屋。

ここにも色鮮やかな天井絵がありました。
今回参加した 「 寺町ウォーク 」 での意外な発見の一つがこの天井絵で、三十六歌仙、双龍、花鳥風月など
が複数の寺に残されていることを初めて知りました。

閻魔大王ともう一体の像。
これは地元の伝統工芸で数年前に最後の伝承者が世を去った 「 八橋人形 」 ではないかと思われます。

「 賓頭盧尊者 ( びんづるそんじゃ )」 がこの寺にもありました。

「 位牌堂 」 の中も案内してもらいました。

整然と並ぶ金色の位牌。
小型のお堂の中に入れるのではなく、位牌だけを並べるやり方もあることを、ここでも初めて知りました。
これだけの数が揃うと圧巻の眺めです。
晩秋の午後、商工会議所が主催し、二人のボランティアガイドの方が付き添いながら、寺町の成り立ちや
街並みの特徴、各お寺のこぼれ話などを道すがら話してくれたイベント。
鱗勝院~法華寺~本妙寺~久城寺~妙覚寺と本堂へ入ったのは5つの寺。最初と最後が曹洞宗で、中の
三つは日蓮宗。自分の菩提寺とは異なる宗派のお寺へ、観光地以外で入ることはまずありません。
入れば入ったで、様々な新しい発見があり、小さなイベントですが大きな発見の多い 「 寺町ウォーク 」
でした。
【 FIN 】