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<2017年9月22日>

 青森県鯵ヶ沢町の街歩き。

 海の駅 「 わんど 」 から、海沿いに少し先にある 「 日本海拠点館 」 は、同時通訳設備も完備した国際会議場

もある極めて立派な建物ですが、約20年経ったいまは殆んど使われていません。

 地元の方の話では、多額の税金も投じて造った立派な建物でしたが、使われることは少なく、維持費だけが

莫大にかかるために閉鎖に次ぐ閉鎖で、残っているのは借金だけ。町の重い重い荷物になってしまっている

ようです。

 2階は苦肉の策の 「 図書コーナー 」 になっていました。

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 中へ入ると、スタッフ以外は 「 無人図書館 」 状態。

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 パソコンも使える立派なデスクにも、誰もいません。

 街の中心部からは遠く離れ、そもそも図書館機能を入れることを目的に造られたものではないでしょうから、

こうなってしまっているのかも知れませんが、それにしても誰もいない図書館というのもいささか寂しいもの。

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 2階から先は 「 立入禁止 」 になっていました。この上の最上階に国際会議場があるはずです。

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 1階に降りて来ました。ロビーにも人はいません。なぜか方角表示がありました。

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 国際会議場のある日本海側有数の施設だったと思われる巨大で豪華な公共 「 箱モノ 」。

 玄関上に見えていた渡り廊下が気になって、そこへも行ってみました。

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 2階部分から突き出た渡り廊下で、「 無人図書館 」 側から見たときは封鎖されていて 「 渡れない廊下 」

になっていました。

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 先端部分の階段は、錆び付いてボロボロでした。

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 先端部分の入口は封鎖。物置状態になっていました。

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 廃墟に近いような建物の前には、青い日本海が拡がっています。

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 陸側の丘の上に見えていたのは、この日の宿でもある 「 グランメール 」

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 現役で多くの宿泊客を集めている民間のホテルを見上げる、「 無人図書館 」 に変わり果てた巨大公共物の

存在は、何とも言えない虚しさのようなものを感じさせられました。