
<8月1日>
帝国劇場で開催されていたミュージカル 「 ビューティフル 」 観賞。
開演前のひとときは、ロビーをあちこち行ったり来たりしていました。

【 人生が、世界が愛おしくなる 】 と題したストーリー解説板も掲示されていました。

開演直前になると、トイレが大混雑になりました。
男性用も1階は行列、2階の方がいくらか空いていたので、そちらで済ませ、しばしソファに腰を下ろしてロビー
を行き交う人を眺めていました。

喫茶もほぼ満員の盛況ぶりでしたが、チケットがなければ、ここまで来れないはずですので、観客が開演
ギリギリまで入っていたことになります。
そうこうしているうちに、開演時刻が近づいて来ました。
舞台は、最後のカーテンコールまで休憩を挟んで約2時間30分。
カーテンコールでは主演した水樹奈々さんを先頭に、スタッフが何回も登場して満場の喝さいを浴びました。
予想以上に ( と言っては失礼ですが )、キャスト一人一人の歌唱力も演技力も高く、充分に楽しませてくれ
ました。

この舞台では、もう一つ印象的な体験をすることができました。
開演前から私たち夫婦の左前方に陣取ったのが 「 湯川れい子 」 さんです。日本のポップ・ミュージック界の
大御所であり、今回の 「 ビューティフル 」 では日本語訳を担当した方。その本人が、来場していました。

私も若かりし頃洋楽にはまり、雑誌 「 ミュージックライフ 」 を毎月買っていた時代がありました。
当時の記事に頻繁に出て来たのが、「 湯川れい子 」「 星加ルミ子 」「 渋谷陽一 」「 中村とうよう 」 といった
評論家や記者たち。
その張本人が目の前に現れたので、終演直後に彼女の元へ近づき、「 握手してもらっていいですか?」 と
ミーハーぶりを発揮したところ、快く応えてくれました。
思っていたより大きなごつい感じの手で、包み込まれるような感じでした。
着かず離れずの距離を保ちながら、出口まで追跡し、何枚か写真を撮ることもできました。

その後、湯川さんは日経新聞の 「 私の履歴書 」 の連載に登場し、現在も続いています。
ビートルズ来日のときには、単身インタビューに成功した 「 突貫娘 」 ぶりも紹介されています。

ミュージカル 「 Beautiful 」 も新聞で紹介されました。
思い起こせば昨年、アメリカ東海岸を旅したときにニューヨークのフリータイムでミュージカル観賞に挑戦。
そのときに観たかったけど観られなかったのが、このミュージカルでした。それが1年半ほど経ってから日本で
実現したことになります。
それに、「 湯川れい子 」 さんと握手、というオマケも付きました。

舞台の余韻をかみしめながら、雨の日比谷通りを銀座方面へ向かいました。