
<2016年3月21日>
ニューヨークのど真ん中 「 タイムズスクエア 」。
ここにある格安チケット売場に並び始めたのが午後3時頃でした。

幾重にも重なった大行列は、少しずつ、少しずつ進んで行きます。
ようやく真っ赤な大階段のあたりまで来ました。ここまで来るのに30分くらいはかかったと思います。
階段の前には銅像が建っています。

「 ダッフィー神父 」 の像ということでしょうか?
あとで調べてみると、第一次世界大戦で負傷兵などの収容に尽力した従軍神父さんのようでした。

風が冷たく、とにかく底冷えのする3月のニューヨークの街。
私は軽めのジャケット、妻はダウンジャケットを来ていましたが、行列に並んでいると寒さが身に沁みます。
遅々として進まない列で、ほぼ立ちっ放しで、疲れと寒さで会話もなくなって来ました。
フト気が付くと、妻の目がトロン!として 「 落ちそう 」 に見えます。「 オイッ!眠るな!眠れば死ぬぞ!」 と
冗談半分真面目半分で、妻を揺り動かしました。それだけ、芯から冷え込んでいました。

ようやく 「 tkts 」 の看板の下まで来ました。
ボードの下に電光掲示で表示されていたのは、上演されているミュージカルの案内だったようです。

眠気をこらえて並ぶこと約1時間。ようやく窓口前まで来ました。
英語は殆んど話せないので、妻と二人、単語の羅列です。
「 Beautiful ?」「 No!No!」、と言われて、どこかを指さして 「 よく見ろ!」 という仕草。
次に 「 Lion King?」 と言いましたが、これもダメ。
それじゃぁ 「 Phantom of the Opera 」 で 「 OK!」 が出ました。
どうやら、電光看板のボードに表示されているオペラのチケットしか扱っておらず、そこを 「 よく見ろ!」 と
言っていたようです。
何はともあれ、念願のブロードウェイ・ミュージカルのチケットを2枚、寒さと眠気に耐えてどうにかゲットすること
ができました。