
<2015年3月24日>
ミラノの 「 ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世 ガレリア 」。
私たちが訪れたときには一部修復中だったのでしょうか、足場のようなものも見えました。また、十字に交差
している大ガレリアの出入り口の天井部分からは鳥の侵入を防ぐためと思われる網がかけられていました。
大天蓋、ガラスの大屋根、建物の上部に描かれた 「 四大陸 」 を象徴するフレスコ画と、どうしても上にばかり
目が行きますが、「 下 」 にもいろいろありました。

十字軍のようなマーク。

幾何学模様のようなデザイン。

そして、人だかりと行列ができている、この場所です。
十字のガレリアが交差するあたりの中心付近に、青いタイルで囲まれた牡牛のモザイク画があります。
その 「 牡牛の股間 」 のあたりを、行列した人たちが順番に踏みつけて行きます。踏みつけているのではなく、
踵を軸にしてバレエダンサーのようにクルクル回っています。

上手に一回転できると、幸せになれるという伝説があるそうです。あまりの行列に、私は見るだけにしました。
よほど多くの人に踏みつけられているせいでしょう、「 牡牛の股間 」 は、結構な深さの窪みになっていて、
黒ずんでいました。

こちらは 「 S・P・Q・R 」 の文字。
あとで調べてみると、中央のイタリア王国の紋章を取り囲むように、赤い十字がミラノ、牡牛がトリノ、アイリス
がフィレンツェ、SPQRがローマの紋章だそうです。
ミラノのガレリアは、上も下も楽しめる素敵な散歩ルートでした。