
<6月25日>
福島県三春町の街歩き。
町役場の裏手の高台に、たまたま見つけて入館した 「 歴史民俗資料館 」。ここには三春町の古代から近代に
至るまでの様々な実物資料が、丁寧に展示されていました。
そしてもう一つ、別館のようになった場所にあったのが 「 自由民権運動記念館 」 です。

自由民権運動といえば板垣退助。
福島県は奥羽列藩同盟のイメージが強いので、自由民権運動というのも盛んで、それが東北全域に拡がって
いたことを初めて知りました。

自由民権運動の志士たち。
この中でひときわ目立つ立派な髭の方の写真は、板垣退助と見間違えるほど似ている風貌の 「 河野廣中 」
という人物です。

三春町出身のこの人物は、政治結社も結成して運動の中心的役割を担った一人。
県議会議長も務めた方だそうで、三春町では最も有名な方の一人のようです。

愛用の品として展示されていたのは、シルクハットに手袋にステッキなど。
当時の三春町の様子を想像すれば、この格好が如何に 「 先進的 」 だったかがわかります。

資料館の展示物を一通り見て、外へ出てきました。
高台から少し下ってきた場所にポケットパークのような場所があり、銅像が立っています。

大きな石碑と、片手を振り上げている銅像。

「 自由民権運動発祥の地 」 の石碑です。

自由民権運動のことは、歴史では学んだものの実はあまり詳しく知りませんでした。
喜多方事件、福島事件、加波山事件など様々な歴史の事実が残っていますが、確かに福島県に絡んでいる
ことが多いのを、このとき初めて知りました。
「 河野廣中 」 という名前も、この地とこの資料館に来なければ、知ることもなかったかも知れません。