
<2014年10月24日>
福岡県太宰府市の太宰府天満宮めぐり。
本殿に参拝し、あの 「 飛梅 」 を見たあと、本殿を取り囲む廻廊の外へ行ってみました。ここの境内は大木が
多く、木陰は薄暗いくらいに葉が生い茂っています。

本殿のちょうど真後ろあたりにあるのが 「 夫婦樟 ( めおとクスノキ )」。
二本の樟が寄り添うようにして立っています。

同じく本殿裏の山側にあるのが、これも樟の大木と歌碑。
【 くすの木千年 さらに 今年の若葉なり 】 荻原井泉水さんの詠歌が刻まれています。

歌碑の後ろにある樟を見上げますが、カメラには入り切りません。
後背の鬱蒼とした森の一部のように見えます。

境内には数多くの樟があって、これ自体が北国では見られない樹種の圧倒的な存在感があります。
中でも大きいのが 「 大樟 」 で、これは本殿に向かって左側の廻廊を抜けた 「 誠心館 」 の前にあります。

ここは周りが広いので、ほぼ全体をカメラに収めることができました。
大正11年に国の天然記念物に指定された巨木で、高さ39m、根回り20mとあります。注意書きには、
一、根 土を踏み固めぬこと
一、根 幹 枝などを傷つけぬこと
一、樹の附近にて火気を用いぬこと
とあって、【 これを犯したる者は国法により罰せられるべし 】 と記されていました。
立札の日付は大正13年3月となっていますから、「 くすの木 」 はその時から、またさらに成長しているはず
です。