
<5月3日>
岩手県奥州市江刺の街歩き。
人首川に架かる大橋を渡って、川の向こうに見えていた建物へ向かって来ました。何と三階建てです。
入口の標柱には 「 明治記念館 」。

かすれて来た看板には 「 岩手県指定 有形文化財 共立病院 」、柵にあった小さな看板では 「 旧岩谷堂
共立病院 」 とあります。
中へ入ってみることにしました。

玄関を入ると、いきなりの吹き抜け空間。
靴を脱いで上がり、管理人の方からパンフレットをいただいて、見学開始。ここで驚いたのは、外から見ると
三階建てに見える建物が実は四階建てで、先端の搭屋部分はその上、いわば五階建てといってもいいような
構造になっていることでした。

私の後から数人の年配のグループも入って来て、管理人の方はそちらの説明につきっきりになったので、
私は独りで気ままに中を探検。
大きい建物ではないのに、吹き抜け空間があることで、やたら開放感を感じます。

玄関の吹き抜け空間から次の間、奥へ行くと、急に天井が低くなります。
この梁の位置で、吹き抜け空間が二階分あること。つまり構造上は中二階ぐらいの高さの階があって、二層に
なっていることが分かります。
明治7年の開業だそうですから1874年、今から141年前の建物にしては、工夫された洋館造りになって
います。