
<3月20日>
 ポンペイの遺跡めぐりが続きます。
 古代の店舗、通り、門、広場の中に忽然と現れた 「 現代の店舗 」 はピザとレストランとカフェテリアでした。
 強い日差しを浴びて、屋根も日陰も殆んどない広大な遺跡の中では 「 少し休みたい 」 というニーズは多い
のかも知れません。
 とはいえ違和感は否めないところ。それを意識してか、外観はできるだけ周囲に溶け込むように努力はして
いるようでした。建物の右隣にあった 「 ハコ 」 も然りです。

 てっきり、遺跡の解説板か何かと思って写真を撮り、近づいてみると・・・。

 ゴミ箱でした。
 上蓋の上には、細かい字で何やらびっしり書いています。

 たぶん分別方法に関する注意書きではないかと思われますが、全く分かりませんでした。
 これを見ると、日本では普通になった絵文字 ( ピクトグラム ) が如何に分かりやすいかを再認識します。

 ゴミ箱の脇から、人間も穴倉のような中へと入って行きました。

 中は真っ暗。まるで、「 ゴミ箱 」 の中から投入口を見上げているような気分になりました。
 暗闇に目が慣れて来るまで、しばらく時間がかかります。